京都市東山区に位置する泉涌寺で、2024年11月26日(火)と27日(水)の2日間、特別な中華そばイベントが開催されます。参加しなければ味わうことができない「そば席」を提供するのは、人気の中華料理店『泉涌寺齋華』です。この店は、全国から美食を求める人々が訪れる予約必須の名店であることが知られています。その人気の理由は、職人技が光る料理と独自のコンセプトにあるでしょう。
今回のお目当ては、特製中華そばです。この料理は、泉涌寺の開山である俊芿律師の800年御遠忌を記念してオーナーシェフの齋藤博人氏が特別に創作した一杯になります。俊芿律師が愛したと言われる大根を使用し、チャーシューの代わりに甘辛く煮込まれた大根が乗った中華そばを楽しむことができます。この独創的なそばの配合は、健やかな体を意識した植物性食材を基にしており、まさに泉涌寺の精神とも言える配慮が感じられます。
具体的な材料には、岡山産の新鮮な生きくらげや、高級料亭で使われる国産の干瓢がトッピングされ、旨味を引き立てています。さらに、陳皮という乾燥したみかんの皮で煮込まれた大根は、ただのトッピングではなく、食材に深い味わいを与えています。これは、泉涌寺の仏教的教えを反映した料理でもあり、大変ユニークな一杯です。
この特製中華そばを楽しめる「そば席」は、泉涌寺本坊手前の休憩所で行われ、提供は午前11時から始まりますが、なくなり次第終了となりますので、早めの訪問をオススメします。価格は税込で1000円、別途泉涌寺への拝観料が必要です。当日の分は、朝9時から本坊納経所にて先着で販売されます。事前の予約や取り置きには応じられないため、訪問予定の方はこの点に注意が必要です。
また、泉涌寺自体も見逃せないスポットです。800年以上の歴史を持つこの寺院は、俊芿律師が宋から持ち帰った文化財を大切に守っており、その中には重要文化財に指定されている『楊貴妃観音像』が含まれています。この像は、伝説によれば玄宗皇帝が楊貴妃の面影を求めて造られたと言われており、その美しさは昔から信仰の対象となっています。
特別な料理を味わいながら、歴史と文化にふれてみる。そんな贅沢なひとときを泉涌寺で過ごしてみませんか?
泉涌寺そば席の概要
- - 日時: 2024年11月26日(火)・27日(水)11時より、なくなり次第終了
- - 場所: 泉涌寺本坊手前休憩所
- - 特製中華そば: 1000円(税込、別途拝観料必要)
- - そば券: 当日分を朝9時開門より、本坊納経所にて先着順に販売。予約不可。
ぜひこの機会をお見逃しなく、特別な中華そばを楽しんでください。