カメラレスの新技術
2025-09-04 12:03:50

旭化成エレクトロニクス、カメラレスで人の動きを検知する新技術を発表

旭化成エレクトロニクス、カメラレスの新技術を搭載



旭化成エレクトロニクス株式会社は、今月新たに画期的なセンシングソリューションの提供を開始しました。この新技術は、アンテナ一体型ミリ波レーダーモジュール「AiM(Antenna-in-Module)」と小型評価キットを組み合わせたもので、人の動きや姿勢、そして呼吸を非接触で高精度に検知することができます。従来のカメラを活用する方法に代わるこの手法は、特にプライバシーに配慮が必要な現代において、新しい可能性を提供するものとなっています。

センシング技術の利点



新しいセンシング技術は、機器メーカーに対して、人の検知機能を簡単に実装できる環境を整えています。カメラを用いないことでプライバシーを守りつつ、呼吸や位置、さらには人の姿勢までを鮮明に把握できるのです。これにより、さまざまな業種の製品にセンシング機能を早期に組み込むことが可能になり、製品の差別化にも寄与します。

特に家電、住宅設備、IoT関連製品において、このセンシング技術は革新的な変化をもたらします。たとえば、状況に応じて自動で制御される空調や照明,または異常検知機能を備えたセキュリティ機器など、製品の賢さが増すことで、エネルギー効率の向上やユーザーの快適性が一層高まることでしょう。

AiM(Antenna-in-Module)について



提供されるアンテナ一体型ミリ波レーダーモジュール(AK5816AIM / AK5818AIM)は、23mm × 23mmというコンパクトなサイズで多機能を誇ります。ミリ波レーダーICとアンテナを統合することで、開発時にかかる工数を削減し、スピーディな製品導入を実現しています。多チャネル測定機能と高い角度分解能によって、人物の動きや位置を精度高く検知できるのも大きな特長です。

評価キットの導入



新しく開発された「AIMEZ-V」と「LUMI」の2種類の評価キットは、すぐに性能評価ができるように設計されています。AIMEZ-Vは迅速な立ち上げをサポートし、USBやWi-Fi、Bluetooth Low Energyなどの多彩なインターフェースを搭載。これにより、限られたリソースでも短期間での評価が可能になります。

一方で、LUMIは高性能SoCを搭載しており、大容量データ処理や機械学習を活用した高度なアルゴリズムの開発にも対応しています。無駄な電力消費を抑制し、的確な異常検知を可能にするこの評価キットは、さまざまな開発スタイルにフィットします。

実用化の展望



この技術は特に、家電製品、住宅設備、IoT機器に広く適用可能です。人の動きや姿勢を高精度で把握することにより、在室状況に応じた自動制御が実現し、省エネルギーとユーザーの快適性向上に貢献します。さらに、病院や介護施設における高齢者の見守り機能においても、高いプライバシーを保ちながら利用できます。

これからの社会において、旭化成エレクトロニクスのこの革新的な技術は、人々の生活をより安心で便利なものに変えていくことでしょう。私たちもこの技術の進展を見守り、その可能性を一緒に探っていきたいものです。


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会社情報

会社名
旭化成株式会社
住所
東京都千代田区有楽町1-1-2日比谷三井タワー
電話番号
03-6699-3000

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