静岡市の新たな取り組み:森林カーボンクレジット創出促進事業
静岡市では、環境保全と持続可能な森林管理を目指へた新たなプロジェクトが始まります。その名も「森林カーボンクレジット創出促進事業」。この事業は、静岡市の約76%を占める森林の適切な管理を促進するため、環境に配慮した新たなビジネスモデルを提案するものです。具体的には、荒廃した人工林を環境林として位置づけ、温室効果ガスの排出枠を創出することを目的としています。
1. 森林カーボンクレジット創出事業とは
この事業は、2025年度から本格的に始まる見込みです。環境林として分類された森林では木材生産が行われず、安定した収入を見込むことは困難です。そのため、森林所有者や関係者が、その森林を適切に管理するインセンティブを確保することが重要になります。
静岡市が薦めるこの事業では、温室効果ガスの吸収などの環境的機能のほか、土壌保全や水源涵養、生物多様性の保全といった公益的側面も重視します。クレジット化による収益は、森林管理の費用に利用されることが予定されています。
2. 提案事業者の募集
静銀経営コンサルティングが運営事務局を担当し、クレジット創出に向けた技術やアイデアを持つ企業や団体からの提案を募ります。事業者の募集は令和7年7月25日(金曜日)まで行われ、詳細は事務局のホームページで確認可能です。
3. 事業説明会の開催
提案募集に際して、事業説明会を開催予定です。静岡会場は令和7年6月11日(水曜日)、東京会場は令和7年6月12日(木曜日)にそれぞれ実施されます。これらの会には事前の申し込みが必要です。
説明会の詳細や申込については、公式ホームページをご覧ください。事務局のコンタクト情報も記載されています。
この事業を通じて、新たな森林経営モデルの創出が期待されています。また、地域共創と循環型社会の形成に向けた大きな一歩となるでしょう。森林資源を最大限に活用し、次の世代へ伝えていくための挑戦が今、始まります。