地域共創を目指す業務提携
福岡県田川郡に本社を構えるワイエスフード株式会社が、同じく福岡県田川郡川崎町に本社を持つ株式会社川食と業務提携を締結しました。この提携は、地元企業同士が連携し、地域の食文化や経済の発展を目指すもので、大変注目されています。
業務提携の背景
川食は地域密着型のスーパーマーケット「食彩館 KAWASHOKU」やディスカウントストア「トレードマート」を展開し、地元住民の嗜好に応じた商品を提供しています。一方、ワイエスフードは、九州筑豊ラーメン「山小屋」を中心に、55年間にわたって地域に根ざした事業を展開してきました。両社は筑豊エリアにおいて、強みを活かし合いながら地域貢献を行う意義を共有し、提携を結びました。
この提携の目的は、相互送客による販売促進や、地域経済への貢献、食文化の継承と発信です。具体的には、ワイエスフードの製品を川食のスーパーマーケットで取り扱うことから始まり、互いに顧客を誘導するクロスマーケティング施策を行う予定です。たとえば、ワイエスフードの店舗で川食の割引クーポンを配布し、逆に川食ではワイエスフードの店舗で使用できるクーポンを提供するといった施策が検討されています。
今後の展望
業務提携は短期的な成果だけでなく、地域との長期的なパートナーシップの構築も重視されています。ワイエスフードが開発した製品を利用しながら、地域との接点を広げていくとともに、両社の知見とネットワークを活かして地域価値の向上を図っていく計画です。
川食の代表取締役社長、中村沙織氏は、「地元に密着した企業の連携は非常に重要で、本提携を通じて地域に寄り添った価値を創造していく」と述べています。一方で、ワイエスフードの代表取締役社長、高田十光氏は、「同じ地域で活動する企業との連携を心強く感じており、地域活性化に向けての関係を深めたい」と語ります。
九州筑豊ラーメンとは
ワイエスフードが展開する九州筑豊ラーメン山小屋は、1970年に創業し、地元のソウルフードとして愛されています。独自の製法でスープを炊き上げる技術や、秘伝のタレを活用したメニューが特徴です。これからも、地域とのつながりを重視しながら、無限の可能性を探求していきます。
今後の取り組みとしては、さらに地域の生産者や事業者、自治体との連携を図り、「地域共創」の実現を目指します。地域に必要とされる企業として、両社は地域社会と共に歩んでいくことを目指しています。