新NISAの現状と投資家の意識
近年、物価の上昇や将来の不安から、新NISA(少額投資非課税制度)への関心が高まっています。新NISAは、2024年からの恒久化や投資枠の拡大により、長期的な資産形成を支援する制度として人気がありますが、その実態や利用者の意識は、まだ明確には理解されていないのが現状です。この調査は、当社が運営する資産運用メディア「Asset Knowledge」が実施したもので、全国の現在投資を行っている男女300人を対象に行われました。調査期間は2026年3月10日から3月11日です。
利用率は実に81%
「新NISAを利用していますか?」という質問には、243人(81.0%)が「現在利用している」と回答しました。新NISAをまだ利用していない人は全体の2割以下という結果になっており、特に投資を行っている層においては高い浸透度が見られます。これに対して「これから利用予定・検討中」との回答は33人(11.0%)、利用していないは24人(8.0%)でした。この結果からも、新NISAが投資家にとって受け入れられている制度であることが証明されました。
年間投資額は50万円未満が最多
次に、「新NISAの年間投資額はいくらですか?」という質問に対して、最も多かったのは「50万円未満」で、137人(45.7%)でした。次に「50万〜100万未満」が54人(18.0%)、続いて「100万〜240万未満」が42人(14.0%)となりました。一方で、「240万以上」は15人(5.0%)と圧倒的少数で、多くの投資家が非課税の枠をフルに活用できていない現状が浮き彫りになっています。
想定外の事態に直面した投資家たち
新NISAを利用していて予想外だったことについて質問すると、最も多い回答は「特にない」の122人(40.7%)でしたが、中には「値動きが思ったより大きかった」と答えた人が50人(16.7%)おり、不安を覚える声も数多く見受けられました。また、「投資枠を使い切れなかった」という回答も40人(13.3%)、そして「含み損が出た」「手続きが難しかった」という意見もそれぞれ28人(9.3%)と26人(8.7%)あり、制度理解やリスク許容度に課題があることが伺えました。
資産運用に対する不安
調査の中で「現在の資産運用に不安はありますか?」という質問に対しては、201人(67.0%)が「ややある」もしくは「非常にある」と回答しました。これに対し「まだあまりない」と「まったくない」という回答は91人(30.3%)と8人(2.7%)と、少ない結果に。新NISA自体は広く浸透しているものの、多くの投資家が不安を抱えていることが分かりました。
今後の投資意向は慎重
最後に、今後の投資額について尋ねると、145人(48.3%)が「現状維持」と答え、104人(34.7%)が「増やす予定」とのことでした。一方で、増額を計画している人は約3人に1人といったところで、全体としては非常に慎重な姿勢が見られます。実際に、「まだわからない」という人も42人(14.0%)おり、減額を考えているのは9人(3.0%)でした。この調査からは、新NISAは多くの人に利用されているものの、投資家の心理は依然として強気とは言えない現状が浮き彫りとなっています。
まとめ
新NISAの活用は明確に広がりを見せていますが、投資家の中には依然として資産運用に対する不安を抱える声が多いのが現実です。当社「Asset Knowledge」は、今後もこのような制度の実態や投資家の意識を継続的に調査し、より価値ある情報を提供していく所存です。