広島県で新たな旅行体験を提供する「FillTime」実証実験開始

広島県で実施される新たな旅行サービス「FillTime」

旅行の最中に便利な情報を提供する革新的なスマホサービス「FillTime」が、広島県で実証実験をスタートしました。このサービスは「いま・ここ」を起点とし、見落としがちな観光スポットの情報を、事前の検索なしで簡単に得られることが特徴です。旅行や出張の合間に、素晴らしい発見と豊かな旅体験を提供しようとする「FillTime」は、観光施設や飲食店の空席や割引情報もリアルタイムで提供する機能を搭載しています。

この実証実験は、旅行客や出張者に、観光地を訪れる際に便利なツールとなることを目的にしています。特に、コロナ禍で打撃を受けた地域経済の復興にも寄与することを目指しています。豊かな地元の観光業を奮い立たせるためにも、スキマ時間の観光消費を促進し、地元の観光・飲食業に利益をもたらす狙いがあります。

実証実験の概要

「FillTime」は、広島県の支援を受けて実施される「D-EGGSプロジェクト（ひろしまSANDBOX）」の中で行われます。このプロジェクトは、AIやIoT、ビッグデータ等の先端技術を活用し、新しいソリューションを開発するオープンプラットフォームです。プロジェクトに参加する企業や人材を募り、地域の課題解決に取り組みます。

実証実験の対象は、広島市や廿日市市を訪れる旅行客や出張者です。この実験は2021年10月16日から31日まで行われ、「FillTime」の利用による新たな観光先の発見や観光行動の増加を目指しています。実施にあたっては、ユーザー行動を促進するための各種キャンペーンも予定されています。

「D-EGGSプロジェクト」の背景

「D-EGGSプロジェクト」は、新型コロナウイルスの影響で顕在化・今後顕在化する地域課題に対するデジタル技術を使った解決策を提案するアクセラレーションプログラムです。広島県内外からアイデアを募集し、選定された最大30件のプロジェクトに対して、県内での実証実験が行われます。

新しい価値観や生活様式の適応を目指し、先端技術による新感覚の観光体験を広島から発信する「FillTime」は、地域経済の活性化と観光の未来を切り開く可能性を秘めています。これからの実証実験の進展が楽しみです。