ファイテック、愛媛と岡山で山林火災対策支援物資を寄贈

株式会社ファイテックは、愛媛県今治市と西条市、そして岡山県南部で発生した大規模な山林火災に対し、防災支援の一環として、消火剤と支援物資を寄贈しました。この取り組みは、地域の消防活動を支えることを目的とし、被災地の早期復旧を目指しています。

支援の内容

ファイテックは愛媛県今治市および西条市に対し、林野火災用消火剤「FOREST DEFENDER」を500リットル寄贈し、さらには今治市の消防隊員の士気向上を考慮した追加支援としてカップラーメン300個も提供しました。岡山県には同様の消火剤を500リットル寄贈し、避難活動や消火活動を行う消防隊と自衛隊の活動を支援しました。

火災の状況

2025年3月23日、愛媛県今治市で発生した山林火災は、隣接する西条市にも影響を及ぼし、県内ではこれまでで最も大規模な被害となりました。焼失面積は約442ヘクタールに達し、避難者数は7,494人に上り、人的被害も確認されています。また、岡山市南区での火災も急速に延焼し、過去最大規模のもので、566ヘクタールが焼失しました。

消火剤「FOREST DEFENDER」の特長

「FOREST DEFENDER」は、特別に設計された山林火災用消火剤です。水で1～6％に希釈して使用することで、その高い消火能力と延焼防止性能が実現されます。従来の消火剤に比べて、難燃性能や耐塩性に優れ、特に森林火災に応じた開発がなされています。愛媛県の消防本部からも非常に高い効果が得られたとの評価を受けています。

今後の展望

ファイテックは、今後も消防機関や自治体との連携を強化し、技術開発を進めています。特に、「FOREST DEFENDER」を利用した空中消火活動では、ヘリコプター用消火剤注入システム「FEI（Fitech Easy Injection）」との併用により、より効率的な消火を可能にすることが期待されています。日本火災学会誌にもその技術の有効性が取り上げられました。

さらに、弊社は国民の安全な生活を守ることを使命としており、火災による被害を最小限に抑えるための取り組みを続けています。今回の寄贈を通じて、少しでも地域の安全に寄与できることを願っています。

会社概要

株式会社ファイテックは愛知県大口町に本社を置き、消防関連の化学製品を製造・開発している企業です。国外でもその技術力を活かし、48カ国に事業を展開しており、多様な消火剤や消火用具をラインアップしています。また、AI・IT分野への進出としては、宅配ボックスのAIパスワード管理システム「Passluck」をリリースし、社会課題の解決にも取り組んでいます。私たちの更なる技術開発と社会貢献を期待してください。