鹿屋市とECOMMITの新たなリユース活動
2023年11月18日、鹿児島県鹿屋市と株式会社ECOMMITは、リユース活動を促進するための連携協定を締結しました。この協定には、双方のリソースを活用し、市民サービスの向上を図る目的があります。
協定の内容
新たに設置されるのは、ECOMMITの資源循環サービス「PASSTO」による不要品回収ボックス。鹿屋市役所の1階にこのボックスが設置され、地域の人々が使用しなくなった衣類、雑貨、家具などの回収が行われます。これに合わせ、12月7日にはリユース品のイベント回収も予定されています。特に、キッチン用品や家具、ファッション雑貨など、多様なアイテムが対象になります。
この取り組みにより、家庭での不要品を廃棄するのではなく、リユースへとつなげる仕組みが整います。市民が簡単に参加できるようになるのです。
PASSTOの特徴
「PASSTO」は、“PASS TO”を短縮した言葉で、「次の人に渡す、未来へつなぐ」という意味が込められています。このサービスは、地域住民が使わなくなったものを持ち込むことで、最適な利用方法を選別し、リユースやリサイクルにつなげる循環の場を提供します。
特筆すべきは、PASSTOで回収された衣類のリユース・リサイクル率が約98%に達する点です。一般的な焼却処分と比較して、CO2排出を抑制する効果も期待でき、地球環境保護への貢献にもつながります。
ECOMMITの存在意義
ECOMMITは、捨てない社会の実現を目指し、全国に8つの循環センターを設置し、不要になった品物を専門的に取り扱っています。自社開発したトレーサビリティシステムを用いて、リユース・リサイクル率の測定や、CO2削減のデータ報告を行うなど、企業や自治体のサステナビリティの推進に貢献しています。
相互の協力で資源循環を促進
今後、ECOMMITと鹿屋市は連携を深め、地域内で気軽に資源循環に取り組める環境づくりを進めていく予定です。市民が環境保護に参加しやすい状況を整えることで、地域全体の意識向上が図られることが期待されています。
リユース活動が地域に根ざし、より多くの人々が簡単に参加できるようになるという新たな試みが始まったことは、大きな前進です。今後の展開に注目です。