鳥取での短期集中プログラム『G’s CAMP』が夢の実現をサポート
2025年2月23日から24日まで、鳥取県で短期集中プログラム『G’s CAMP × 鳥取県 Tottori Tech Oasis』が開催されました。これは、デジタルハリウッド株式会社が運営する『G's ACADEMY』と鳥取県がタッグを組んで実施したもので、2日間のプログラムを通じてテクノロジーを活用した新たなビジネスの可能性を探ることを目的としています。
開催の背景と目的
G's ACADEMYはこれまでに100社以上のスタートアップを生み出しており、自らの手でアプリやサービスを作り出す力を重視した教育を行っています。鳥取県も地域の課題解決や起業促進に取り組んでおり、特に宇宙産業の振興を目指リ、JAXAの「Earth API」を使用したWebアプリ開発も行われています。このプログラムは、鈴木知之学長のもと、地域の将来を担う若い人材の育成を狙っています。
充実した2日間の講座
プログラムは、鳥取市民交流センター「麒麟スクエア」で行われ、幅広い世代が参加しました。若者から中年層、さらには60代の参加者まで、プログラミングの基本からオリジナルアプリの開発までを集中して学びました。とりわけ中学生の参加が目立ち、彼らは既にプログラミングに一定の知識を持ち、自らのアイデアを形にする姿勢を見せました。
初日の課題は、HTML/CSSの基礎から始まり、JavaScriptを使った動的な表現、さらには「おみくじアプリ」の制作に挑戦しました。また、夕方には「じゃんけんゲーム」の制作が課題として設定され、参加者たちは熱心に取り組んでいました。ここで彼らが興味を持って取り組んでいる姿が印象的でした。
2日目は、「じゃんけんゲーム」の成果発表に加え、事業創造の視点を学ぶ講座や先端テクノロジーを駆使した開発講座が展開されました。参加者は自分自身のアプリの設計に取り組み、発表会に向けて問題解決に挑みました。これにより、自らの手でアイデアを具現化する力を身につけていったのです。
課題発表会の成果
プログラム終了から約1か月後、参加者たちは自ら開発したアプリの成果を発表する機会を得ました。3月20日に実施されたこの発表会では、参加者が開発したプロダクトの質が高く評価され、青翔開智中学校の水村琴葉さんが特に注目を集めました。彼女は商店街の後継者不足という地域の課題に目を向け、「働きたい人」と「店舗を求める人」をマッチングするアプリを制作し、多くの支持を得ました。
発表後には、講師からデプロイ方法や生成AIの活用についての講義が行われ、参加者たちはこれからの技術の活用に対する熱意を新たにしたようです。
参加者の声
参加者からは、「プログラミングの不安が解消された」「自分が作ったアプリを褒められる喜び」「宇宙関係のAPIに挑戦したい」といった声が寄せられ、参加経験が彼らに与えた影響の大きさが伺えました。
まとめ
『G’s CAMP × 鳥取県 Tottori Tech Oasis』は、多世代がテクノロジーと起業マインドを育む実践の場として大きな成果を上げました。地域の課題解決に向け自らの能力を試し、新たな価値創造の可能性を感じ取ったこの2日間は、地方におけるスタートアップ人材育成に寄与する重要な一歩となったと言えるでしょう。今後もこうした実践的な学びの場が全国に広がっていくことが期待されます。