魚の魅力を楽しむ『日本さばける塾 in 道の駅 東松島』
2025年2月2日、宮城県東松島市で開催された特別イベント「日本さばける塾 in 道の駅 東松島」には、14名の小学生とその保護者など、計27名が参加しました。このイベントは、海の恵みを次の世代に引き継ぐことを目的とし、実際に魚をさばく体験や海の恵みを味わう料理教室を通して、海を学び、楽しむ内容です。
イベントの概要
「日本さばける塾」は、一般社団法人海のごちそう推進機構と宮城県東松島市農林水産課が主催し、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として行われました。このプロジェクトは、海を介して人々がつながり、豊かな海を次世代に残すことを目指しています。
海を学ぶ学習プログラム
イベントの中では、まず東松島の海洋環境についての講義が行われました。参加した子供たちは、地元の漁業や気候変動がもたらす影響について学びました。特に、近年の地球温暖化が宮城県内の鮭の生息数に与える影響や、牡蠣の生育に関する問題について知識を深めました。子供たちは、環境問題の重要性を認識し、行動に移す決意を芽生えさせました。
牡蠣剥き体験
講義の後は、実際に牡蠣剥き体験を行いました。参加者たちは、地元の漁師から牡蠣の養殖方法や価値について学び、現場での実践を通じてその魅力を実感しました。最初は戸惑いながらも、すぐに慣れて、見事に牡蠣を剥く姿が見られました。この体験を通して、子供たちは生産者の思いを理解し、食の大切さを学ぶ機会となりました。
魚をさばく調理体験
更に参加者たちは、鯵と鮭のさばき方に挑戦しました。宮城県調理師会の高橋正行先生や松島センチュリーホテルの佐々木真也先生の指導のもと、魚のさばき方を学びました。手際よく捌かれた魚は、鮭のバター焼きや鯵のフライとして調理され、参加者たちは自分たちが捌いた魚を味わいました。新米も一緒に提供され、地元の味を存分に楽しむ充実した食事となりました。
参加者の反響
イベント終了後、参加した子供たちや保護者からは多くの感想が寄せられました。子供たちは、「プラスチックゴミを見つけたらちゃんと捨てる」という意識を持つようになったと語り、保護者は、子供たちが実際に体験することで海について深く考えられるようになったと話していました。また、地球温暖化の影響を受ける現実に触れ、具体的な内容を知ることができたことに驚きの声も上がりました。
まとめ
「日本さばける塾 in 道の駅 東松島」は、未来の海と食文化を次世代に伝えるための重要な活動です。参加者たちが海の大切さを認識し、学んだことを周囲に伝えようとする姿勢は、今後の海洋環境の保全に寄与することでしょう。地域の特産物や文化を大切にし、次世代に繋げていくための取り組みとして、今後もこのようなイベントが続いていくことを期待します。