2026年1月、米国ラスベガスで開催される「CES 2026」において、日本から出展するスタートアップ企業群が注目を浴びています。対象となるのは、先進的な技術とアイデアを持つ31社であり、そのうち4社が堂々たるイノベーションアワードを受賞しました。このイベントは毎年14万人以上の来場者を集める、世界的なテクノロジーの祭典であり、日本のスタートアップにとっては国際市場への重要な発信の場とされています。
CES(Consumer Electronics Show)は、企業が新技術や製品を発表する場として、業界関係者や消費者から高い関心を持たれているビッグイベントです。日本にとってはグローバルな競争における強いエンジンとなっており、出展することで世界中の企業や投資者とのネットワークを築くチャンスが広がります。
特に注目すべきは、「Eureka Park」と呼ばれるスタートアップ専用エリアに用意された「Japanパビリオン」です。そこでの展示は、他国のスタートアップと競り合う場ともなります。昨年のCES 2025では、4,500社を超える企業が出展し、日本からも多くのスタートアップがその存在感を示しました。今回もAI、Health Tech、空間コンピューティング(AR/VR/XR)、宇宙関連、エンターテインメントなど多岐にわたる領域からの出展が予定されています。Japanパビリオンは訪問者にとっても魅力的なスポットになること間違いなしです。
さて、イノベーションアワードについてですが、これはCESで特に優れた製品に授与されるものです。受賞企業はイベント内で自社のプロダクトを展示できるほか、さらに優れた製品には「ベスト・オブ・イノベーション」として認定される栄誉もあります。この受賞は、企業の知名度を上げ、ビジネスマッチングの促進にもつながります。今回、日本から受賞が決まったのは以下の4社です。
1.
AMATELUS INC.
受賞部門:Content / Entertainment
プロダクト概要:SwipeVideoは特許取得済みのクラウドストリーミング技術を用い、ユーザーが映像体験をカスタマイズできる革命的なプラットフォームです。無限のカメラ映像をブラウザ上で簡単に切り替えられるため、視聴体験が飛躍的に向上します。
2.
SHOSABI inc.
受賞部門:Sports / Fitness
プロダクト概要:東京大学の研究を基にしたトレーニングツールで、脳と身体の協調を重視。AIを活用し、個々の運動に最適なプログラムを生成します。これにより、運動指導の質が向上し、高齢者向けの健康維持にも役立つことが期待されます。
3.
UNTRACKED inc.
受賞部門:Accessibility / Longevity
プロダクト概要:StA²BLE 2.0は、一分間で転倒リスクを評価する世界初のシステムです。多様な角度からリスクを可視化し、簡単に使用できるため、医療現場や高齢者施設での導入が進んでいます。
特にこれらの受賞企業は、革新的な技術でそれぞれの領域に新風を巻き起こしており、まさに未来の扉を開く存在といえるでしょう。CES 2026では、これらの企業がどのように国際市場での競争を進めていくのか、来場者やメディアからの注目が集まります。
更に、ジェトロは今後も出展企業に関するリアルタイムな情報を発信していく予定です。スタートアップ支援の取り組みやイベント情報については、公式サイトや各種SNSを通じて発信されます。これからの活動に目が離せません!
最後に、CES 2026は2026年1月6日から9日まで、ラスベガスで開催されます。詳細なスケジュールや出展情報は、CESオフィシャルサイトで確認できます。