JMCの設備増強
2025-02-10 15:53:50

自動車部品製造の未来を切り開くJMCの大型設備増強

自動車部品業界の変革を進めるJMCの挑戦



株式会社JMC、設備の新たな進化へ



神奈川県横浜市に本社を置く株式会社JMC(代表取締役社長兼CEO:渡邊大知)は、2025年2月に長野県飯田市に位置するコンセプトセンター第8期棟に新しい大型低圧鋳造炉とブラストルームを導入しました。この動きは、自動車業界における高まるニーズに応えるための重要なステップとなっています。

自動車部品のニーズの変化



近年、自動車産業ではドイツの自動車メーカーが導入したギガキャスト技術が注目を集めています。この技術では、車体下部の骨格やサスペンションメンバーといった重要な部品を、分割せず一体のアルミ鋳物として製造するアプローチが取られています。このような構造は、自動車の性能や安全性に直結するポイントであり、より高い鋳造品質が求められています。

株式会社JMCは2023年より、これらの大型部品の試作を数多く手がけており、今回の設備増強は、この急速な変化に応えるためのものでした。新たに導入した鋳造炉は、定盤面積2,060×1,900mm、溶解重量約400kgを誇り、大型部品の鋳造サイクルを改善し、生産のボトルネックを解消することを目的としています。

大型ブラストルームの役割



また、導入された大型ブラストルームは、最大ワーク寸法2,000×1,500mm、最大ワーク重量150kgに対応しており、鋳造品の表面処理を効率的に行います。従来のブラスト装置では作業者が装置の外から操作するのに対し、ブラストルームでは作業者が防護服を着用し、装置内で作業を行うため、作業の効率と安全性が大幅に向上します。これにより、鋳造品に付着した砂の除去や表面改質のプロセスが飛躍的に改善される期待が持たれています。

品質と効率を両立する新技術



不二製作所製のブラストルームは、風力循環を利用することで研磨剤や粉じんの分級が可能です。これにより、噴射後の研磨剤の分別回収作業が不要となり、生産効率が大いに向上します。これらの技術革新により、JMCは自動車部品の少量多品種生産においても高い対応力を発揮することが期待されています。

新しい価値を提供



JMCは、これらの新設備を活用し、2025年内にギガキャストクラスの大型製品を月100台以上生産するという目標を掲げています。この新たな挑戦は、自動車メーカーや部品メーカーが直面する課題に対し、砂型鋳造を用いた大型鋳造品という新たな価値を提案することにつながります。

会社の成り立ちと成長



1999年に光造形方式の3Dプリンターを導入して製造業へ参入したJMCは、3Dプリンターを活用して鋳造品の高品質化を進めてきました。また、2015年には産業用CT事業を開始し、心臓カテーテルシミュレーター『HEARTROID』の販売を通じて医療分野にも進出しました。上場後も着実に成長を続け、技術力を活かした新たな取り組みに邁進しています。

今後もJMCはその技術力を活かし、さらなる進化を続けていくことで、さまざまな業界における信頼性の高いパートナーとしての存在感を高めていくことでしょう。

詳細な情報は、JMCのホームページをご覧ください。


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会社情報

会社名
株式会社JMC
住所
神奈川県横浜市港北区新横浜2-5-5住友不動産新横浜ビル1階
電話番号
045-477-5757

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