若手ジャズトロンボーン奏者、池本茂貴の名が日本のジャズシーンで急速に広まりつつあります。彼のデビューアルバム『Flip the Switch』が2025年4月24日に発売されることが発表され、多くの音楽ファンの注目を集めています。このアルバムは、池本がビッグバンド作品を経て新たに挑むクインテット編成のコンボジャズであり、すべてのトラックがオリジナルです。
この新作は、アコースティックとエレクトリックの両面を表現しており、特にハードなドライヴ感と精緻なアンサンブルを特色としています。2枚組のアルバムは、それぞれ異なる音色を楽しむことができる仕上がりとなっています。池本自身も、トロンボーンという楽器の美しさと特性を最大限に引き出すことを目指し、豊かな音色を持つ楽曲をデザインしています。
リリースを記念し、各地でのライブツアーも予定されています。スケジュールには、滋賀の「びわこジャズ東近江」を皮切りに、名古屋、神戸、浜松など、多彩な都市でのパフォーマンスが含まれています。これにより、池本の生の演奏を直接体験できる絶好のチャンスが提供されることでしょう。
池本のキャリアは注目に値します。兵庫県出身である彼は、慶應義塾大学卒業後、大学のライト・ミュージック・ソサエティに所属しながら、3年間コンサートマスターを務めました。この活動の中で、YAMANO BIG BAND JAZZ CONTESTでは3年連続で最優秀賞に輝くなど、早くからその才能を開花させてきました。
現在、池本は自身のラージアンサンブル「isles」を率いながら、東京を中心に多岐にわたって活動しています。また、2023年には初のミニアルバム『Oath』をリリースし、グラミー賞受賞アーティストのMaria Schneiderとの共演も果たしています。
レコーディングやツアーにおいても、MISIAやKing Gnuといった名だたるアーティストとのコラボレーションを重ねており、彼の手による音楽は数多くの支持を受けています。
アルバム『Flip the Switch』のリリースは、日本ジャズシーンにおいて新たな風を吹き込み、トロンボーンの魅力を再発見させてくれることでしょう。特に、トロンボーン特有の表現力や音色がどのように活かされているのか、リスナーの期待が高まります。発表された全収録曲のリストには、アコースティックとエレクトリック、それぞれの特性を活かした魅力的なトラックが並びます。
この機会にぜひアルバムを手に取り、池本茂貴の音楽の世界に触れてみてください。彼のトロンボーンが織り成す音楽は、きっと新たな感動をもたらしてくれることでしょう。