冨永愛が伝える加賀獅子舞の魅力
毎週水曜日の夜、BS日テレで放送される「冨永愛の伝統to未来~ニッポンの伝統文化を未来へ紡ぐ~」。5月7日の放送では、冨永愛が石川県白山市に位置する加賀獅子頭の工房「知田工房」を訪れ、伝統工芸の魅力を体験しました。
加賀獅子頭とは
加賀獅子頭は、獅子舞に使う装飾品の一つで、特徴的な角があり、どの角度からも睨まれているように見える「八方睨み」が特徴です。この工房は石川県でも唯一の獅子頭専門工房で、四代にわたりその伝統を守り続けている知田清雲さん及びその息子、大芽さんが制作にあたっています。
工房に一歩足を踏み入れると、びっしり並んだ獅子頭たちに圧倒されます。知田工房では、日本全国の500以上の獅子頭を製作・修理しており、中には江戸時代に制作されたものも存在します。その技術は、多くの人々に愛され、今もなお受け継がれています。
獅子頭の制作過程
冨永愛は初めての獅子頭制作に挑戦し、最初に驚いたのはその制作方法。なんと、一本の丸太から獅子頭が生まれるのです。丸太の正面から彫り始める「荒彫り」という工程が必要で、材質には以前は桐が使用されていたものの、現在ではその木材を扱う業者が減っているとのこと。
冨永は三代目の大芽さんと共に、この荒彫り作業を体験しました。桐を湿らせて柔らかい状態で彫ることが求められ、その難しさに苦戦しながらも「気持ちいい」と感じる瞬間もありました。乾燥した桐では彫ることが難しく、テクニックが必要だと大芽さんは教えてくれました。大芽さんも荒彫りに挑戦するのは今回が初めてで、父の技術を受け継ぎつつ新たな挑戦を続けています。
獅子舞への参加
知田工房では獅子頭の制作だけでなく、魔除けや厄除けとしての意味を持つ置き型獅子頭やミニチュア獅子頭の絵付け体験も行っています。冨永愛もミニチュアの絵付けに挑戦し、その難しさに苦戦した様子。特に舌の部分や鼻の穴に色をつけるのが難しかったと振り返りました。
その後、冨永愛は加賀市にある温泉旅館「界 加賀」で行われている加賀獅子舞の演目を観るために向かいます。ここではホテルの従業員たちが保存会から学んだ技術を使い、魅力的な獅子舞を毎日披露しています。4世紀以上の歴史を持つ加賀獅子舞は、長い棒を持った棒振りが舞に重要な役割を果たしており、獅子が敵に見立てて戦う様子が特徴です。
魅力を見つける
冨永愛は獅子舞に初挑戦し、獅子の口を開けるなどの重労働を体験。彼女の体験がどんな結末を迎えるのかも、番組の見どころの一つとなるでしょう。加賀獅子舞の魅力とその文化を紹介する「冨永愛の伝統to未来」は、視聴者にとって忘れられない内容となるに違いありません。
番組は毎週水曜日午後10時からの放送。公式SNSでは、冨永愛の貴重なオフショットも公開されているので、ぜひチェックしてみてください。