emol株式会社が3.15億円の資金調達を完了
精神疾患のデジタル治療(DTx)を専門に開発するemol株式会社が、シリーズAラウンドで3.15億円の資金調達を成功させました。これはグロービス・キャピタル・パートナーズをリードに、多くの投資家からの支持を受けた結果です。これにより、emolは精神疾患治療用アプリの臨床研究を進め、患者支援プログラムの実現に向けた強化を図ります。
資金調達の詳細
今回の資金は、第三者割当増資を通じて調達され、グロービス・キャピタル・パートナーズやマツキヨココカラ&カンパニーなどの新規投資家と、既存投資家が参加しました。emolはこの資金を利用し、特に認知行動療法(CBT)を認識・実践するアプリの開発を加速する計画です。
治療用アプリ開発の背景
emolは2022年春から、日本国内での薬事承認を目指し、精神疾患治療のためのアプリを研究してきました。治療用アプリは、emolが以前から提供しているデジタルプログラムの技術を活用し、AIチャットボットによる個別レクチャーを重視しています。これにより、患者のニーズに応じた高品質な認知行動療法を多くの人に提供できることを目的としています。
強迫症を対象にしたアプリが開発中であり、パイロット研究において良好な結果が得られたため、現在は探索的治験が進行中です。また、社交不安症やADHD向けの新たな治療アプリ開発にも取り組んでいます。
患者治療プログラム(PCP)の実現
emolは治療用アプリの提供だけでなく、受診のプロセスから治療後の再発予防に至るまで一貫したサポートを考えています。この包括的な支援によって、精神疾患患者が直面する治療の障壁を低減し、より効果的な精神医療を実現することが目標です。
具体的には、疾患の早期発見、専門機関へのアクセス、白衣への抵抗感など、治療における様々な課題を軽減するため、PCPを通じて連続したサポートを提供していきます。このプログラムには、各疾患に特化した啓発アプリも含まれ、治療が必要な患者へのアプローチを強化する予定です。
emolの未来展望
emolは、デジタル治療(SaMD)の開発のみならず、関連する医療サービスの提供を通じて、デジタル治療を患者にとってより身近で質の高い医療体験に祭り上げることを目指しています。本社・東京都豊島区に根ざし、「メンタルヘルスケアを当たり前にし、健康な社会を創る」という理念のもと、新しい医療の未来を切り拓く多くの仲間を募集しています。
新規投資家からの支援の声
新たに参加した投資家たちは、emolの事業に大きな期待を寄せており、精神疾患治療の新しいモデルを作り出す重要な役割を果たすと同時に、メンタルヘルス領域の変革に貢献することを楽しみにしています。
今後の採用強化
emolでは、メンタルヘルス関連サービス開発のため、各種ポジションの募集を行っており、Webエンジニアや公認心理師など多岐にわたる採用を進めています。興味がある方はぜひ採用ページをご覧ください。