医療DXの推進に向けた協業
株式会社ファルモと株式会社APOSTROは、医療デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するための新たな協業を開始したことを発表しました。この提携は、医療現場の負担軽減と患者中心の医療体験の向上を目指しています。これにより、医療機関と薬局が技術的に結びつき、よりスムーズで一貫した医療体験の実現が期待されています。
医療現場の現状
日本が抱える医療の課題は、少子高齢化に伴う医療ニーズの高度化に起因しており、高齢患者への対応や慢性疾患の管理は一層の負担を医療従事者に強いています。また、受付や会計を担う事務スタッフの不足が深刻化している中、持続可能な医療提供体制が強く求められています。
そのため、医療機関と薬局との業務や情報の分断を解消する医療DXの重要性が高まってきています。ファルモとAPOSTROは、「患者を起点とした医療導線の再設計」という共通のビジョンのもと、双方の技術や知見を活かして持続可能な医療基盤を構築するためにこの協業をスタートしました。
両社の取り組み
ファルモのアプローチ
ファルモは、全国の調剤薬局と連携し、「ファルモクラウド」という調剤情報ハブシステムを基盤にした医療インフラを提供しています。このインフラは、電子お薬手帳「eお薬手帳3.0」やクラウド型ピッキング監査システム「EveryPick」といったサービスを通じて、薬局業務の効率化を図ります。2025年4月には導入薬局の数が10,000店舗を超える見込みであり、地域医療のデジタルハブとしての機能を強化することを目指しています。
APOSTROの取り組み
一方、APOSTROは、マイナ診察券や自動受付、キャッシュレス決済などに対応した多機能端末「Clinic KIOSK」シリーズを展開しています。この端末は、診療所を中心に医療機関の業務効率化をサポートし、累計出荷台数は3,200台を超えています。さらに、外部サービスとの統合を目的とした「APOSTRO Connecting HUB」を提供しており、これにより分断されていた業務フローを統合し、現場の最適化を促進します。
期待される未来
両社は今後、段階的な技術連携や実証実験を進め、早期に成果を出すことを目指しています。この協業を通じて以下の社会的価値を創出することが期待されています:
- - 医療現場全体の業務負担を軽減し、生産性を向上させる。
- - 患者に対してスムーズで統合的な医療体験を提供する。
- - 医療機関と薬局を横断するデータ利活用基盤を整備する。
- - 持続可能な地域医療モデルを構築する。
「これからの医療現場に、もっと便利で、もっとやさしい未来を」をモットーに、ファルモとAPOSTROの挑戦に期待が寄せられています。今後の展開に目が離せません。
企業情報
所在地:〒163-1452 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティータワー 52F
代表者:広井 嘉栄
URL:
pharumo.jp
所在地:東京都文京区大塚3-20-1 紅屋茗荷谷ビル6F
代表者:日置 真太郎
URL:
apostro.co.jp
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