公募投資信託の新展開
2025-05-07 21:21:21

国内初の公募投資信託がTOKYO PRO Market上場企業へ投資を実施

国内初の投資信託によるTOKYO PRO Marketへの挑戦



独立系運用会社のfundnote株式会社が、TOKYO PRO Market(TPM)に上場する企業への公募投資信託を通じた投資を行ったことが発表されました。これは、日本国内では初めての試みであり、新たな投資機会の創出が期待されます。

TOKYO PRO Marketの役割



TPMは企業にとって「登竜門」としての役割を果たす市場です。この市場は、成長段階にある企業に柔軟な上場基準を提供しますが、これまでのところ外部投資家からの資金流入は非常に限られていました。そのため、TPM上場企業に対して機関投資家からの出資が行われることはありませんでした。

fundnoteはTPMの活性化が日本の資本市場にとって不可欠であると考え、今回の投資がその第一歩となることを望んでいます。これは、同社の運用する『fundnoteIPOクロスオーバーファンド(匠のファンド あけぼの)』における初めてのクロスオーバー投資でもあります。

投資先企業:BABY JOB株式会社



具体的な投資先として選ばれたのは、BABY JOB株式会社(証券コード:293A)です。この企業は子育て支援事業を手がけており、特に保育施設向けに提供している紙おむつのサブスクリプションサービス『手ぶら登園』が国内トップシェアを誇っています。2025年度には売上高2,833百万円、営業利益が129百万円を計上する見込みで、直近の期にはついに黒字化を実現しています。

ファンドマネージャーの川合直也氏は、BABY JOB社をベンチャーキャピタルの交流会で知り、その後詳細な調査を行った結果、自治体と連携した保育関連サービスに高い増収率が見込まれると判断したと語っています。

TPMの重要性と未来



TPMへの新規上場件数は、2024年にはグロース市場に迫る水準まで増加していますが、売買代金は年間数億円規模となっております。そのため、TPMを利用する企業の目的は主に、ガバナンスや財務体制の構築、そして上場による信用力向上などにありました。

今回の投資により、TPM上場企業は初めて資本市場を通じた株主構成の再編・強化の機会を得ることになります。このことは、TPMが単なる「通過点」でなく、資本戦略の選択肢となり得る可能性を示しています。

ファンドの特徴



『fundnoteIPOクロスオーバーファンド(匠のファンド あけぼの)』は、未上場株式及び上場後5年以内の中小型株式を対象にしたアクティブ型公募投資信託で、IPO後の株式や未上場株式に幅広く投資します。このファンドは、収益最大化を目指す戦略として注目されています。

企業理念



fundnote株式会社は、「投資を通じて日本を豊かに、人生をもっと豊かに」という理念のもと、エッジの効いたアクティブファンドを提供し、日本のさらなる豊かさに貢献することを目指しています。

これにより、健全な資金調達環境の構築を図り、あらゆる成長ステージの企業に資金が適切に行き渡るエコシステムを実現することを目指しています。


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会社情報

会社名
fundnote株式会社
住所
東京都港区芝5丁目29ー20クロスオフィス三田
電話番号

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