双子・三つ子支援
2021-10-01 15:30:02
双子・三つ子育児を支える新たな孤立予防サービスの誕生
双子・三つ子育児を支える新たな孤立予防サービスの誕生
日本において、多胎児の出生は全体の1%から2%を占め、その育児には特有の課題があります。特に双子や三つ子といった多胎児を育てている親たちが感じやすい孤立感は深刻です。この場合、周囲からの理解が少なく、同じ境遇の仲間にも巡り合うことができません。多胎育児に必要なサポートは、単胎育児に比べて格段に多く、個人の負担は増大する一方です。さらに、周囲に頼れないことで精神的なストレスが蓄積し、最終的には孤立してしまうことが少なくありません。ある調査によると、多胎育児をする家庭は虐待のリスクが4倍も高くなるとの結果もあります。
そこで、新たに始まる孤立予防プロジェクトに注目が集まっています。NPO法人「つなげる」では、多胎育児をする全ての家庭に、地域やオンラインで支援情報を提供し、「双子や三つ子育児に相談できる相手がいない」と感じる人をゼロにすることを目指しています。
コミュニティの形成
具体的には、NPO法人つなげるは、LINEオープンチャット「ふたごのへや」を通じて、同じく多胎ママたちと気軽に交流できる場を提供しています。このチャットルームでは、ピアサポーターが見守りと声掛けをし、参加者が必要な支援情報をさっと得られる温かいコミュニティを構築しています。しかし、利用者から寄せられた問題の中には、今のチャットの情報量が非常に多いため、必要な情報を見つけるのが困難だという声が現れています。特に妊娠中や育児休暇中に孤独を感じる親たちにとって、必要な情報をすぐに入手できる環境が求められています。
TANZAQプロジェクトとの連携
そんな中、NPO法人つなげるは、「快適すぎて動けなくなる魔法のソファ」を提供している株式会社ウェブシャークとの連携を行い、TANZAQプロジェクトに参加することとなりました。このプロジェクトは、企業の協賛広告を通じて社会的課題を共に解決しようという取り組みです。これにより、多胎育児家庭の孤立についてのサポートがさらに強化されることが期待されています。
現在、NPO法人つなげるでは、バーチャルオフィス上で気軽に雑談できるスペースの提供を行う準備を進めています。これにより、実際に多胎育児を経験しているママたちが常駐し、いつでも気軽にコミュニケーションを取れる場となる予定です。2021年10月からは、参加希望者に対してアカウント発行を行い、公式LINEでの案内も行う見込みです。
まとめ
多胎育児が持つ特有の課題に対し、NPO法人つなげるとウェブシャークが新たに始めるこのプロジェクトは、双子や三つ子育児をする親たちにとって心強い支えとなるでしょう。今後、この新サービスが多くの家庭にとって有益な情報源や相談できる場所になれば、多胎育児に対する理解が深まり、孤立を防ぐ一助となることが期待されます。ぜひ、多胎育児をしている方々にこのプロジェクトを知ってもらいたいと思います。
会社情報
- 会社名
-
NPO法人つなげる
- 住所
- 兵庫県尼崎市上ノ島町1-39-1
- 電話番号
-
06-4977-0811