はたらく女性の健康に関するイベントレポート
2025年10月8日、パーソルキャリア株式会社の「ヘルスリテラシー部」によって、はたらく女性の健康とフェムケアをテーマとしたイベントが開催されました。会場は麻布台本社オフィスで、オンライン配信も行われ、多くの方々が参加しました。このイベントは、社内の活動から発展し、社外へと公開されたセッションであり、様々な立場の専門家や有識者が一堂に会しました。
イベントの背景と目的
このイベントの目的は、はたらく女性の健康に関する課題を共有し、解決策を探ることです。現代社会において、女性はキャリアを追求する一方で、健康問題に悩んでいることが多々あります。特に生理やPMSといった健康課題は、労働環境にも影響を及ぼすため、こうしたテーマについての啓発が必要とされています。
参加者の中には、フェムテック関連の企業や専門家もおり、女性の健康課題やキャリア支援のあり方について意見を交わしました。
登壇者の講演内容
伊藤 千晃さん(タレント・アーティスト)
伊藤さんは、自分自身の体験を通じてフェムケアへの理解が深まった経緯を語りました。10代の頃は無敵の身体と思っていたものの、30代に入り妊娠や出産を経て多くの体の変化を実感し、その後のフェムケアへの関心が高まりました。「我慢して頑張ることが美徳」とされがちな文化の中で、フェムケア商品を取り入れることが重要だと呼びかけました。
宇佐美 朋美さん(D-Neeコスメティック)
宇佐美さんは、現場で働く女性の健康課題について触れ、彼女たちが生理痛やPMSにどう向き合うべきかを詳しく解説しました。彼女は「自分の体を知り、大切にしてほしい」という思いから、フェムケアブランドを立ち上げた理由を話し、フェムケアの理解を深めることで社会全体が変わる可能性を示唆しました。
喜納 真里子さん(日立社会情報サービス)
喜納さんは、男性が多い職場環境での女性の健康問題について言及しました。特に、生理や妊娠、更年期といったテーマは、どうしても話しづらいものになります。彼女は、こうした問題を社会全体で理解し合うことが急務だと強調しました。
白井 孝大さん(パーソルキャリア)
白井さんは、体調不良を抱える女性が多い中で、どのように職場環境を整えていくかが重要だと述べました。職場でのコミュニケーションが円滑であれば、組織全体のパフォーマンスが向上しやすいとも指摘しました。
時岡 あいさん(ヘルスリテラシー部代表)
最後に、時岡さんは今回のイベントが女性特有の健康課題を「個人の問題」ではなく「社会の問題」として捉える視点の重要性を指摘しました。また、今後もこのような議題について対話を促進していくことが大切だと訴えました。
結論
このイベントを通じて、はたらく女性に対するフェムケアの重要性が再確認されました。パーソルキャリアは今後も健康課題をテーマにした取り組みを進め、職場環境をより良くするための活動を続ける方針です。参加者にとっても、共に学び、意見を交換する貴重な機会となりました。今後も、性別やライフステージに関係なく、誰もが自分らしく働ける社会を目指して取り組んでいきます。