日本の量子技術を進化させる支援プログラム
日本の量子技術産業の発展を促すため、一般社団法人量子技術による新産業創出協議会(Q-STAR)とPlug and Play Japan株式会社は共同で「量子スタートアップ支援プログラム」を実施することを発表しました。このプログラムは、量子技術関連のスタートアップを対象にし、5社が選ばれました。これにより、日本における量子技術の進展とビジネスの新たな可能性が期待されています。
プログラムの背景と目的
量子技術は今後の産業に革命をもたらすと期待されており、Q-STARは130社以上の企業、大学、研究機関と連携して、量子技術の社会実装を進めています。Plug and Play Japanもこの動きに加わり、両者の協力によって量子エコシステムを加速させることを目指しています。
プログラムは3か月の期間で、スタートアップが抱える課題に対し、専門家によるハンズオン支援が行われます。これは、単なるアドバイスにとどまらず、スタートアップのニーズに応じたカスタマイズされた支援です。また、採択されたスタートアップは、Plug and Playの国際的なネットワークを活かして、さらなるビジネス展開や資金調達の機会を得ることができます。
採択されたスタートアップの紹介
以下の5社がプログラムに選ばれました。各社は自社の技術を活かし、量子産業の発展に寄与することを目指しています。
1.
OptQC株式会社
-
事業概要: 光量子コンピュータを用いた事業展開
-
所在地: 東京都豊島区
-
代表者: 高瀬 寛
-
コメント: 「仲間と共に成長し、強いチームを目指します。」
-
公式ウェブサイト
2.
株式会社Quanmatic
-
事業概要: 量子計算やAIを活用したビジネス課題の解決
-
所在地: 東京都新宿区
-
代表者: 古賀 純隆
-
コメント: 「企業とのユースケースの創出を目指し、量子の新産業創出に寄与します。」
-
公式ウェブサイト
3.
Qubitcore株式会社
-
事業概要: 光接続イオントラップQPUネットワークの構築
-
所在地: 神奈川県横浜市
-
代表者: 綿貫 竜太
-
コメント: 「技術を社会に届けるため、成長を共に図ります。」
-
公式ウェブサイト
4.
TopoLogic株式会社
-
事業概要: トポロジカル物質を利用した超低消費電力のメモリ技術
-
所在地: 東京都文京区
-
代表者: 佐藤 太紀
-
コメント: 「量子力学に基づいた技術を根幹に更なる発展を目指します。」
-
公式ウェブサイト
5.
株式会社VISION IV
-
事業概要: 次世代量子センサー用のダイヤモンド基板の開発
-
所在地: 神奈川県横浜市
-
代表者: 小関 智昭
-
コメント: 「優れた日本の素材技術を活かし、量子センサーの実装に全力で取り組みます。」
-
公式ウェブサイト
今後のスケジュール
今後、プログラムは以下のように進行していく予定です。
- - 9月上旬: オリエンテーションとメンタリングの開始
- - 9月〜11月: VCや企業とのマッチング面談、メディア支援
- - 12月頃: 成果発表会の開催
まとめ
Q-STARとPlug and Play Japanによるこの支援プログラムは、日本の量子技術の発展に向けた重要な一歩です。スタートアップの成長を促し、新しいビジネス価値を創出することで、量子技術がもたらす未来への期待が高まっています。これからの成果が楽しみです。