会津藩御用紙と版画の融合を楽しもう!
会津地方の歴史と文化が息づく西会津国際芸術村で、特別な版画展「漉いて摺る」が開催されています。この展覧会では、もともと伝統文化として危ぶまれていた会津藩御用紙の一種である出ヶ原和紙と、国内外で活躍する10名の気鋭の版画家が集い、独自の作品を展示しています。地元の方々や子どもたちも参加することで、地域文化との結びつきを一層強めた展示内容が魅力的です。
本展の特徴は、版画家たちが自ら紙を漉くという過程を体験し、その上で自分の作品を仕上げる「自漉き、自刻、自摺り」という手法を取り入れている点です。この活動は、明治末期から昭和初期にかけて展開された「自刻、自摺り」の思想を受け継ぎつつ、現代の文脈で再解釈されたものです。地域に根を下ろした文化的な試みが、どのように新しい表現に繋がるのか、その過程を観ることができる貴重な機会です。
開催情報
- - 日程: 2021年8月4日(水)〜29日(日)
- - 時間: 10:00〜17:00(休館日: 月曜・火曜、ただし祝日は開館)
- - 観覧料: 500円(中学生以下無料)
- - 会場: 西会津国際芸術村
〒969-4622 福島県耶麻郡西会津町新郷笹川上ノ原道上5752
参加アーティスト
- - 湯浅克俊
- - 濵田路子
- - 塩川彩生
- - 古川朋弥
- - 小林圭子
- - 瀧千尋
- - 金野雄大
- - 堀尾佐和
- - 大山栞那
- - 滝澤徹也
この展覧会は、地域活性化の一環としても位置づけられており、実際に出ヶ原和紙が制作されている様子を目の前で見ることができるワークショップも行われています。地域の人々や若い世代が参加することにより、伝統工芸が新たな形で引き継がれ、発展していく姿を感じることができます。
西会津国際芸術村は2002年に廃校となった木造校舎を利用して、創造活動や地域文化の育成を目的とした文化交流施設です。その魅力的な環境の中で、来場者は様々なアートと出会い、地域の文化を体験することができます。
この機会に、ぜひ会津藩御用紙の可能性と気鋭の版画家たちの作品を、直接見に来てはいかがでしょうか?
詳細情報とイベントの最新情報については、西会津国際芸術村の公式ウェブサイトをご覧ください。