新治療法の登場
2025-12-05 14:32:27

会陰体再建術が新たな希望に、経膣分娩後の後遺症治療に光

新たな治療法の発表



京都府に位置する長岡京病院が、経膣分娩後に発生する「総排泄腔様変形」に対する新しい治療法「会陰体再建術」の有効性を確認しました。この結果は国際的な医学誌「Surgery Today」にも掲載され、出産後の深刻な後遺症に悩む多くの女性に新たな希望をもたらすことが期待されています。

出産後の深刻な後遺症とは



「総排泄腔様変形」とは、経膣分娩時に会陰部が重度に損傷し、膣と肛門の境界が完全に失われてしまう極めて稀な産科合併症です。この状態では、便失禁や慢性的な膣の細菌感染、性生活への支障など、患者の生活の質(QOL)に甚大な影響を与えます。そのため、適切な治療が期待されていましたが、従来の治療法では人工肛門の造設が必要となり、多くの患者が「治療不可能」と告げられていました。

長岡京病院の取り組み



長岡京病院の外科チームは、この問題に対処すべく「会陰体再建術」を一から研究し、人工肛門を併用せずに修復する方法を確立しました。2022年から2024年にかけて7名の患者に施術した実績があり、全ての症例において良好な治療結果が確認されています。この研究の成果は、日本国内の医療機関でも初めての試みです。

研究の意義



本研究は、極めて稀な病態に対し、人工肛門を必要としない治療法の可能性を示すもので、これまでの「治療不可能」とされていた症例にも、生活の質を改善する新たな道を開くものです。今後は、さらなる症例を基にした研究や、長期的な経過観察を通じて、この治療法の有効性がさらに検証されることが望まれています。

医療機関への呼びかけ



この病態に苦しむ患者が少なくないことから、医療機関は同様の症例に出会った際、専門的な治療が可能な施設への紹介を推奨しています。

患者へのメッセージ



深刻な会陰損傷にお悩みの方は、ぜひ専門医による相談を受けてみることをお勧めします。新しい治療法があなたの生活を守るかもしれません。

研究の詳細



論文タイトル: "Perineal Body Reconstruction Surgery for Cloaca-like Deformity Following Vaginal Delivery: A Case Series of Seven Patients"
著者: 村上耕一郎(長岡京病院)、西村有美(滋賀医科大学)
掲載誌: Surgery Today

医療法人 総心会 長岡京病院の概要



長岡京病院は1980年に開設され、地域に密着した医療を提供してきました。特に外科における会陰裂傷の手術には全国的な実績があり、多くの患者が信頼を寄せています。

結論



「会陰体再建術」は、出産後の深刻な後遺症に対する新たな治療法として、今後の治療プロトコルの確立に寄与することが期待されています。


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会社情報

会社名
株式会社セントラルメディエンス
住所
東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディングEAST棟8F
電話番号
03-5544-9120

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