はじめに
株式会社データスプリングは、カザフスタン、スリランカ、バングラデシュの新興3か国を対象とした食文化に関する調査を行いました。この調査は、各国の生活者の価値観や食行動の違いを浮き彫りにし、その結果を日本市場にどう活かすかを考えるためのものです。第1弾では主に世代別の基本情報や価値観に焦点を当てましたが、本記事ではその続編として、食生活に焦点を当てた詳細な調査結果を発表します。
自炊の重要性
調査結果によると、カザフスタン、スリランカ、バングラデシュのすべての国で、自炊が日常的な食事の中心となっています。特に週末には外食の比率が国によって異なることが明らかになりました。スリランカでは、休日の夕食に外食を選ぶ人が増加し、平日よりもその割合が約12%も上昇するのに対し、バングラデシュでは朝昼晩を通じて外食の頻度が高まる傾向があります。一方、カザフスタンでは夕食の自炊率が非常に高く、特にY世代においてその傾向が顕著です。
食事に対する価値観の違い
食事においては食事形態別に重視される価値観も異なります。自炊の場合、スリランカとバングラデシュでは「安心・健康」が重視される一方、カザフスタンでは「味の良さ」や「食費の節約」が重要視されます。特にZ世代では節約志向が強く、Y世代では健康を意識した選択が見られます。
中食に関しては、共通して「利便性」が重要視されていますが、カザフスタンでは「食の楽しさ」を求める傾向も見られました。また、外食の場合、バングラデシュでは家族との交流の場として食事が重視されていることも特筆すべき点です。
調味料の使い分け
調味料の使用に関しても国ごとの特徴があります。3国すべてで「塩」が基本調味料として広く利用されている一方で、スリランカとバングラデシュではターメリックやチリといったスパイスが多く使用されています。カザフスタンではトマトペーストやケチャップ、マヨネーズなどが人気で、スパイスよりも油脂系調味料に頼る傾向が強いことが分かります。
食文化の多様性
3国とも自国料理が日常的に食べられていますが、カザフスタンではロシア料理も普及しており、食文化において多国籍化が進んでいます。特に若年層では、韓国料理や日本料理の受入れも見られ、食の選択肢が広がっていることがうかがえます。
飲料の選択
飲料に関しては、3か国の共通点としてお茶の消費率が非常に高いことが挙げられますが、アルコール飲料やその他の飲料の消費状況には国ごとに違いがあります。カザフスタンでは炭酸飲料やビールが多く消費される一方で、スリランカではフルーツジュースが主流です。バングラデシュではアルコール飲料はほとんど見られない点が特徴です。
健康志向への要望
健康への意識は3国とも共通して「低糖」「ビタミン入り」「天然由来原料」に対する関心が高いですが、国ごとに重視されるポイントは異なります。特にスリランカでは添加物を避ける傾向が顕著であり、バングラデシュではハラールへの関心が高いことが際立っています。
インスタント食品の利用
インスタント食品については、週1回以上利用される割合が共通して高く、特にバングラデシュではその利用が非常に多くなっています。世代別に見ると、Z世代が特に高頻度でインスタント食品を利用していることが分かります。
まとめ
この調査結果からは、国ごとに異なる食に対する価値観や調味料の使用法、料理のジャンル、飲料、健康志向が見て取れます。特にスリランカとバングラデシュではスパイスやハラールに対する関心が高く、カザフスタンではコストパフォーマンスや多国籍料理への受容が進んでいます。これらの異なった特徴を理解し、日本市場に合った商品設計やマーケティング戦略が求められます。未來の激動する市場に対して、各国の文化や価値観を理解した上でのアプローチが重要です。
【調査データのダウンロード】
さらに詳細な調査結果は、以下のリンクからダウンロード可能です。各国の食文化や市場に対する理解を深めるために、是非ご参照ください。
[調査結果ダウンロードリンク]
【株式会社データスプリング】
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