バイオ燃料で変わる公共交通
2024-10-07 20:39:17

次世代バイオ燃料が東京都での公共交通に新風を吹き込む

東京都で次世代バイオ燃料を使ったバスの出発式



2024年10月7日、東京都で日の丸自動車興業とユーグレナが協力して、次世代バイオディーゼル燃料を使用した「スカイバス」の出発式を行いました。この取り組みは、東京都が実施する「バイオ燃料活用における事業化促進支援事業」の一環です。

サステオとは?



今回使用されたバイオ燃料「サステオ」は、軽油とHVO(油脂を原料としたバイオ燃料)の混合燃料で、CO2排出量の削減が期待されています。具体的には、ユーグレナが調達し配送するこの燃料は、持続可能な原料を使用しており、従来の化石燃料に比べて環境負荷を軽減することが可能です。なお、化学的な性質が石油由来の燃料と同じため、通常の軽油対応の機械や車両にそのまま使用できます。

出発式では、参加者が「サステオ」を給油した「スカイバス」の試乗も体験しました。この取り組みは東京都内の脱炭素化を推進するための大きな一歩とされています。

コメンタリー



日の丸自動車興業の社長、富田哲史氏は、2021年からの取り組みを振り返り、これまでに電気バスを導入した成果や、今回の支援事業を通じて約160トンのCO2削減が期待されると述べました。さらに、彼は東京都とユーグレナとの協力の重要性について強調し、さらなる取り組みの必要性を訴えました。

一方、ユーグレナのエネルギーカンパニー長、新田直氏は、バイオ燃料の社会実装が他国に比べて遅れている日本において、このプロジェクトの重要性を強調しました。彼は、バイオ燃料が地球環境に与える影響について述べ、多くの人々の協力がこの取り組みを進展させる鍵であると語りました。

これからの展望



日の丸自動車興業とユーグレナは、今後も東京都の脱炭素化の一助となるような取り組みを進めていく方針です。特に、サステオの利用は、都市交通の未来にとって重要な要素と位置付けられています。このエコなバスの運行が、東京都内の公共交通に新たな革命をもたらすことが期待されています。

企業紹介



<日の丸自動車興業株式会社>は1963年に設立され、特に観光バスの分野で革新を続けています。2階建てオープントップバス「SKY BUS」を日本で初めて運行し、様々な観光バスの形態を築いてきました。

<株式会社ユーグレナ>は2005年に創業し、特に微細藻類「ユーグレナ」を活用した事業を展開しており、持続可能な社会に寄与する製品を提供しています。彼らは、食用や化粧品、バイオ燃料の開発など、広範囲な事業を持ち続けています。

このように、二つの企業の結びつきは、単なるビジネスの枠を超えて、持続可能で環境に優しい未来を見据えたものです。


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会社情報

会社名
株式会社ユーグレナ
住所
東京都港区芝5-29-11G-BASE 田町
電話番号
03-3453-4907

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