TOPPANホールディングスが新たに開発した3D ToFセンサ
TOPPANホールディングスが、2023年にロボティクス向けに開発した次世代3D ToFセンサを発表しました。このセンサは特にスモールモビリティやロボティクスの分野での需要が高まっていることを背景に、より高性能で小型化、低消費電力化を実現しています。
展示会情報
この新製品は、2024年12月4日から6日にかけて開催される『国際画像機器展2024』にて、TOPPANグループのブース(パシフィコ横浜、ブース番号47)で展示される予定です。この展示会は、国内外のマシンビジョン・ロボットビジョン業界における最先端の画像処理技術が集まる機会として注目されています。
スモールモビリティとロボティクスに対応
現代のスモールモビリティやロボティクス分野では、周囲の環境をしっかりと把握するために、障害物や段差の検知が必要不可欠です。また、家庭で利用されるロボット掃除機やVR/AR機器、高精度が求められるドRONやスマートグラスなど多数の応用が考えられます。従来のセンサではこれらのニーズに応えるのが難しかったため、TOPPANは新たな3D ToFセンサを開発しました。
新センサの特長
この新しい3D ToFセンサの特長は以下の通りです。
1.
高精度な距離測定: TOPPANが開発した「ハイブリッドToF®」技術により、最大120fpsの高速動作が可能です。また、リアルタイムで外光ノイズを除去し、距離測定の精度を向上させています。
2.
低消費電力: ディープパワーダウンモードを搭載し、待機時の電力を5mW以下に削減。これにより、家庭用ロボット掃除機やバッテリー駆動のデバイスでの使用に貢献します。
3.
小型化: 従来の製品と比較して、入出力ピン数を減らし、センササイズを約20%小型化しました。これにより、周辺機器の設計自由度が大幅に向上します。
新センサは、セルフドライビングテクノロジーやロボット掃除機、スマートグラスなど、急成長しているアプリケーションに最適です。より高精度で安全な運行が可能になるでしょう。
本製品の今後の展開
TOPPANホールディングスは、2025年の5月に本製品のサンプル出荷を開始し、10月には量産を予定しています。新型ToFセンサとその周辺機器の受注を含めて、2025年度中に約15億円の売上を目指すとのことです。
まとめ
TOPPANホールディングスの新しい3D ToFセンサは、今後のロボティクス技術の進化に大きく寄与することが期待されます。展示会を通じて、この新製品の可能性が広がることを楽しみにしています。