共働き家事の実態
2017-05-12 14:00:18
共働き夫婦の家事意識調査から見えた現実と解決策
共働き夫婦の家事意識調査から見えた現実
2017年の調査結果をもとに、共働き夫婦間の家事に対する意識のギャップが浮き彫りになりました。特に、夫の家事参加率について、夫が「3割」を負担していると答える一方で、妻は「1割」だと認識しているという大きな差異がありました。これは、実際に家事をどれくらい実践しているかという調査からも裏付けられています。
家事に対する認識の違い
調査の結果、家事の定義においても夫と妻の間にギャップが存在していることが明らかになりました。妻は家事と思う項目が18項目あり、逆に夫がそう捉えるのは11項目にとどまり、「名もなき家事」を軽視している傾向が見受けられます。これらの「名もなき家事」とは、一般家庭で必ず行われているが、夫が意識していない家事を指し、「脱ぎっぱなしの服を片付ける」などの小さな作業が該当します。
夫の家事参加率と実態の齟齬
家事30項目の実行率をみると、妻が9割の割合で実施しているのに対し、夫が実行するのはわずか1割という現状があります。妻が家事を「やっているつもり」の夫に対して、妻自身も多くの不満を抱えていることが、この調査で明らかになったのです。
男性の家庭への無関心が家事の非効率を生む
さらに、夫の多くは「やらなければならないこと」を認識しているにもかかわらず、実行に移していないという現象もあらわになりました。例えば、アイロン掛けについては86.3%が意識している一方、実行しているのは約30.3%にとどまります。このような認識と実践の乖離が、妻の家事負担を一層増加させる要因となっています。
母の日への期待と実情
「母の日」にしてほしいことを聞くと、最も望まれるのは「感謝の言葉」であり、他には「一人の時間を持たせる」「家事全般の代行」「夕食を作る」と、家事負担を軽減してほしいという意見がありました。しかし、実際に応えてくれる夫はわずか1割未満であることが報告されています。これは、夫の意識改革が進まない限り、解決が見込めない状況を示唆しています。
今後の展望と解決策
この調査結果を通じて、共働き夫婦が抱える家事負担の実態が浮き彫りになりました。夫婦間での意識のズレを解消するためには、まずお互いの意見を尊重し、率直に話し合うことが必要です。「家事の分担」を単なる共同作業と捉えるのではなく、互いの生活を支え合う重要な要素として認識することが今後の課題です。また、家事の定義を見直し、普段の小さな家事も大切な役割として認識することが、妻の負担を軽減する第一歩となるでしょう。
このように、夫婦でのコミュニケーションを積極的に行い、感謝の気持ちを日常的に表現することで、更なる家族の絆を深め、家事負担の軽減へとつながることを期待しています。
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