小説と音楽の異色コラボ、荻野まどか新曲リリース
小説家の今野敏が主催する音楽レーベル「78label」と、音楽家木根尚登(TMN)が手を組み、女性歌手荻野まどかの新曲がリリースされることが決定しました。この新曲『消印』は、2025年9月9日にデジタル配信され、翌月の10月10日にはCDとしてもリリースされる予定です。
プロデューサーとの再会
今野敏と木根尚登の出会いは、今から数十年前になります。今野がレコード会社でディレクターとしてのキャリアをスタートした頃、木根はTMNというバンドのリーダーでした。二人はそれぞれの道を歩みながら、再び出会うことになります。今野は、自身が運営するインディーズレーベルでのプロデュースを木根に打診し、快く承諾してもらいました。
昭和レトロの魅力
木根は、新曲の制作にあたって「昔からフォークミュージックが好きだったが、TMNの活動でそのルーツは封印されていた」と語り、荻野の声を聞いてピンとひらめいたと述べています。曲のコンセプトに「昭和レトロ」が据えられたことから、彼の音楽的アイデアはどんどん膨らんでいったのです。作詞には、朝水彼方が起用され、制作チームが一丸となって新曲『消印』を完成させました。
荻野まどかのプロフィール
新曲を歌う荻野まどかは、京都出身のシンガーソングライターであり、モデルや司会者としても活動しています。大学卒業後、約3000名の中から大阪今宮戎神社・福娘代表に選ばれるとその後も海外でのボランティア活動を通じて日本の魅力を伝えることに力を注いできました。音楽活動においては、2018年に自身作詞の曲でデビューし、フランスのApple Musicでランキング2位を獲得したことがあります。
今野敏の多才な経歴
今野敏は1955年に北海道で生まれ、大学在学中に問題小説新人賞を受賞。その後、レコード会社勤務を経て執筆活動に専念し、多くの賞を受賞しています。彼の手掛けた作品は様々で、警察小説としての評価も高く、多くのファンから支持を受けています。
78labelの魅力
音楽レーベル「78label」は、今野が主宰したもので、ジャズからポップまで多様なジャンルの作品をリリースしています。最近ではSONYミュージックとのコラボでジャズ Albumが大ヒットを記録しました。今野自身、以前から音楽制作への意欲が強く、その思いが具現化される場所を求めてこのレーベルを立ち上げたと語っています。
今後の展望
今野と木根のコラボレーションによる荻野まどかの新曲『消印』は、ただの音楽作品にとどまらず、二人のクリエイティブな交流が生み出した集大成となることでしょう。音楽の力で彩られた物語は、今後多くのリスナーに感動を与えることでしょう。これからの展開から目が離せません。