長岡高専が地域DXで新たな挑戦を開始
2024年10月14日、新潟県長岡市で地域デジタルトランスフォーメーション(DX)を促進する「Ent-X」プログラムの審査会が行われました。このプログラムは、全国の高等専門学校(高専)生を対象とし、地域社会の課題解決を目指す挑戦的なプロジェクトです。
選ばれた3チームの活躍
今回の審査会では、一関高専の「チーム一関高専」、長岡高専の「メロラリ」、和歌山高専の「チームわかやま」の3チームが選出されました。これらのチームは、独自のアイデアやコンセプトが評価され、次のステージである「プロトタイプ開発ラウンド」への参加を許可されました。
選ばれた各チームは、早速プロトタイプの開発に着手し、DXサービサーや技術メンターからの支援を受けながら進めていくことになります。具体的には、新潟アルビレックスBBが提供した「可視化」「自動化」「再資源化」の3つのテーマから1つを選び、地域企業のDXに挑む形です。例えば、「メロラリ」チームの長岡高専は「自動化」をテーマに取り組みます。
Ent-Xプログラムの意義
このプログラムは、「地域DXエバンジェリスト創出」を目的に、一部資金の援助や専門的な指導を提供することで、高専生の育成を図るものです。独立行政法人国立高等専門学校機構といった公的機関、および株式会社イードア、そして長岡市が連携して進めています。
高専生たちはリアルな課題解決の体験を通じて、「巻き込み力」や「課題抽出力」、「GRIT(やり抜く力)」といったスキルを磨きます。これにより、未来に向かって地域社会をリードする人材となることが期待されています。
新潟アルビレックスBBからの期待
新潟アルビレックスBBの代表取締役社長、糸満盛人氏は、選ばれたチームの発表を受けて「実のあるアイデアが集まった」と喜びのコメント。今後も、連携しながら独創的なプロジェクトを推進していく意向を示しました。
開発のスケジュールと支援体制
選出されたチームは、2024年11月から正式にプロトタイプ開発に取り組む予定です。各チームには20万円の開発費が提供され、DXサービサーや技術メンターからの支援によって、この重要なプロジェクトを成功に導きます。特に、新潟アルビレックスBBが提案した「ファン増加に向けた蓄積データの活用」や、「アリーナでの廃棄物削減」といった具体的な課題に挑みます。これにより、地域の産業活性化と人材育成が進むことが見込まれています。
まとめ
「Ent-X」プログラムは、地域のDXを推進するために高専生たちに新しい挑戦の場を提供しています。これから数ヶ月間にわたり、選ばれたチームがどのような成果を上げるのか、期待が高まります。彼らの成長と共に、新潟県長岡市が持つ可能性も大きく広がることでしょう。