家庭の防災事情を見つめ直す
防災の日にあたる9月1日を迎えるにあたり、株式会社KADOKAWAが運営する「ヨメルバ」は、会員の皆様に向けて行った防災に関する調査結果を発表しました。調査は2025年7月に実施され、535件の有効回答が寄せられました。その中には、子どもを持つ家庭からの回答も多く含まれており、家庭における防災の現状や教育の重要性が伺えます。
調査結果の概要
調査によると、自宅での防災対策に関して「十分に備えている」と回答した人はわずか5%に過ぎません。多くの人々(約60%)が何らかの備えをしているものの、「まだ足りない」と感じていることが明らかになりました。この結果は、日常生活において災害の備えがいかに不足しているかを示しています。
さらに、保険や防災アイテムの準備については、約40%の回答者が「あまり備えていない」または「全く考えたことがない」とやや危機感を抱かざるを得ない状況です。
具体的な不足点
次に、具体的に不足していると感じるものについては、57.9%が「食料・飲料の備蓄」と回答しました。その後に続くのは「コンロや簡易トイレなどの生活必需品(53.8%)」と「家具の転倒防止策(49.4%)」です。このことからも、家庭での生活が重要視され、自宅での避難が可能な状況を整えることが求められています。
知識の欲求
防災に関して多くの人が知りたいと感じている情報は何でしょうか。調査によれば、55%の人が「備蓄しておくべきものの種類や量」に高い関心を寄せており、次に「おすすめの防災グッズ(52.3%)」、「食料や飲料の備蓄量や方法(約48%)」が続きました。このようなデータは、具体的な情報提供の必要性を示しています。
家庭内の防災教育の重要性
また、お子さんへの防災教育に関する項目では、94%が「必要だと思う」と回答しており、家庭内での教育への意識が非常に高いことがわかりました。ただし、実際に家庭で防災教育を実践している人は20%にとどまっています。このことから、必要性は理解しつつも、具体的な行動に移せていない現実が浮き彫りになります。
ヨメルバの取り組み
「ヨメルバ」では、アンケート結果を通じて、防災意識や教育の重要性を広げていくべく様々な取り組みを行なっています。その一環として、防災士が監修した防災セットチェックリストや、親子で楽しめる参加型絵本『どうぶつポーズであそボウサイ』の全文公開も行っており、家庭での防災教育を促進しています。ぜひ、これらのリソースを活用して、防災について家族で話し合う機会を持ってください。
最後に
このように、今年の防災の日を機に、家庭での防災について再考することが求められています。皆さんもぜひ、この機会に防災の重要性や備えについて、家族で話し合い、より安全な家庭環境を整えていきましょう。詳細な調査結果や他の取り組みについては、以下のリンクからご覧いただけます。
ヨメルバについて
「ヨメルバ」は、KADOKAWAが運営し、子供や保護者、教育に関わる方々に向けた情報を発信するウェブメディアです。読書を通じて子供たちの興味を育み、様々な知識を学ぶ機会を提供しています。最新の情報は公式サイトやSNSをチェックしてぜひご利用ください。