摂食障害を乗り越えるまでの10年
概要と背景
椎葉あさひさんの新作コミックエッセイ『痩せてない私って価値がないの?摂食障害から回復するまでの10年』が、2025年5月30日に電子書籍として配信されます。この作品は、著者が高校2年生のころから始まった食に対する悩みと、それが摂食障害へと発展していく過程を描いています。
椎葉さんはある夏の日、ふと体重計に乗った際、自分の体重が4キロ減っていることに気づきます。ここから彼女は、痩せることにのめり込むようになり、食べることに対する恐怖と執着に苦しむことになります。最終的に彼女の体重は32キロへと落ち、心身ともに勿論ボロボロになってしまいました。
摂食障害の様々な側面
コミックエッセイは、著者が経験した摂食障害の症状などを詳細に描写しています。拒食症から過食症への移行、日々の生活、家族との関係、医療的治療の必要性など、さまざまな要素が複雑に絡み合い、著者の日常を彩っています。特に、過食と拒食を繰り返す中での彼女の心情や、その際に感じた孤独感については共感を呼ぶこと間違いなしです。
この作品ではまた、読者が同様の問題に直面している場合のサポートについても触れており、特に家族や友人がどう接すればよいかの理解を促すために、専門家による解説が各章の終わりに挿入されています。
ストーリーの構成
このエッセイは大きく4つの章に分かれており、それぞれ異なる視点から著者の体験を掘り下げています。
1.
第1章:はじまりはささいなこと
椎葉さんのダイエットのきっかけや、やめ時がわからない状況から現状への気づき。家族との関係性についても触れています。
2.
第2章:拒食治療
心療内科や精神科での初めての治療経験や、食事日記をつける苦悩について描かれています。
3.
第3章:過食へ移行
太った自分を受け入れられない葛藤や、対人関係での悩みが浮かび上がります。
4.
第4章:過食から抜け出すために
自己理解と寛解へのプロセス、母との関係性の再構築が描かれています。
監修者の視点
本書には内科医の鈴木眞理さんが監修を務めており、医療的な視点からの解説も付随しているため、読者はより深く内容を理解することができます。鈴木さんのアプローチは、摂食障害に関する実践的な知識を提供し、家族や支援者が知っておくべき重要な情報が詰まっています。
著者について
椎葉あさひさんは、高校時代のダイエットから摂食障害に悩まされ、大学を経て現在も変動を経験しつつ、最終的には寛解状態に至っています。彼女は、この作品を通じて、自らの過去を受け入れ、未来に向けた希望を持つ重要性を伝えたいと考えています。
まとめ
『痩せてない私って価値がないの?』は、単なる自己表現の枠を超え、読者に対して深いメッセージを伝えています。摂食障害という難しいテーマを通じて、自己受容や周囲のサポートの必要性について考える機会を提供する作品です。書籍の詳細や購入については、合同出版の公式サイトや各電子書籍ストアで確認できます。