木場大輔 胡弓リサイタル
2024-07-04 11:11:56

胡弓奏者・木場大輔、伝統と革新が織りなすリサイタル開催決定!世界唯一の巨大三味線「豪絃」も登場

伝統と革新が融合する、胡弓の深淵に触れる夜



日本独自の擦弦楽器「胡弓」の魅力を余すことなく体感できる、胡弓演奏家・木場大輔のリサイタルが、2024年9月19日(水)に紀尾井小ホールにて開催されます。

本公演では、胡弓の伝統曲から、世界唯一の巨大三味線「豪絃」を用いた最先端のアプローチまで、木場大輔がその魅力と可能性を追求します。

胡弓は約400年の歴史を持つ伝統楽器であり、地歌、文楽、歌舞伎、民謡など、様々な芸能に深く関わってきました。しかし、胡弓を主役とした演奏会は非常に稀です。

木場大輔は、古典胡弓を師事しながらも、各地で伝わる様々な胡弓奏法を研究し、独自の演奏法を開発してきました。さらに、低音域を拡張した四絃胡弓の開発や作曲にも取り組むなど、胡弓の可能性を常に探求しています。

本公演では、胡弓本曲「千鳥の曲」や、豪絃と三味線による新作、三曲合奏「松竹梅」など、多彩な楽曲を披露します。

「豪絃」は、杵屋佐吉家に伝わる世界唯一の巨大な三味線です。四世杵屋佐吉が、日本音楽における低音部の充実を図るために考案し、1924年に発表されました。近年、現七世杵屋佐吉氏がコントラバス弓で擦る奏法を導入し、重低音の胡弓として新たな可能性を拓きました。

本公演では、豪絃を継承する当代杵屋佐吉氏の子息・杵屋浅吉氏との共演により、豪絃の原点を見据えつつ、さらなる可能性を探求します。

「三曲合奏」は、三絃、箏に胡弓または尺八を加えた合奏形態です。江戸期には尺八は虚無僧以外の吹奏が禁じられていたため、胡弓が用いられることが多くありました。

本公演では、三曲合奏「松竹梅」を、木場大輔が新たに胡弓手付し、初演します。古典曲の価値を現代に伝えるための、新たな試みです。

木場大輔は、古典から現代邦楽、ユニット活動、異分野との共演まで、幅広い活動を行っています。作曲では、胡弓独奏曲から邦楽器や世界の伝統楽器との作品まで展開しています。

「木場大輔胡弓の会」は、日本の伝統楽器・胡弓の魅力を伝えることを目的に、木場大輔を中心とした演奏活動を行う団体です。胡弓の伝統を深く掘り下げ、新たな演奏スタイルや創作にも挑戦することで、胡弓の魅力を広く発信しています。

本公演は、胡弓の魅力と可能性を存分に味わえる貴重な機会です。伝統と革新が融合した、深みのある音楽の世界に触れてみてはいかがでしょうか。

出演者プロフィール



木場大輔(胡弓・豪絃)
胡弓演奏家・作曲家。淡路島出身。甲陽音楽学院にて音楽理論とピアノを学ぶ。古典胡弓を原一男師に師事。一方で京都・大阪・東京の古典胡弓および文楽、風の盆、尾張万歳など日本各地で伝わる胡弓の奏法を研究。それらを組合せた演奏法の開発や、低音域を拡張した四絃胡弓の開発、作曲など、胡弓の伝統に新たな光を当てている。2021年より、東京・紀尾井小ホールにて胡弓リサイタルを毎年開催。NHK Eテレ「新・にっぽんの芸能」や国立劇場主催公演に出演など、古典から現代邦楽、ユニット活動、異分野との共演まで幅広く活動している。作曲では、胡弓独奏曲から邦楽器や世界の伝統楽器との作品まで展開している。「木場大輔胡弓の会」「絹擦会」代表。

日原藤花維柯(歌・箏)
九州系地歌箏曲家。岩田柔柯師に師事。二十五絃箏を二代野坂操壽師に師事。東京藝術大学邦楽科卒業、同大学大学院音楽研究科修了。第18回賢順記念全国箏曲祭銀賞及び福岡県知事賞受賞、利根英法記念邦楽コンクール第5回【古典】にて最高位受賞、令和4年度文化庁芸術祭音楽部門新人賞受賞。令和5年度岐阜県芸術文化奨励受賞。芙蓉会代表。森の会、(公社)日本三曲協会会員。古楽器と邦楽器による「アンサンブル室町」、二十五絃箏アンサンブル「4plus」同人。桜美林大学芸術文化学群非常勤講師。岐阜大学教育学部非常勤講師。

杵屋浅吉(三味線)
長唄三味線演奏家。江戸時代より続く杵屋佐吉派の当代家元七代目佐吉の長男として、四代目杵屋浅吉を名乗る。手ほどきは祖父・五代目佐吉、父・七代目佐吉。長唄を杵屋佐登代、今藤尚之、三味線を故東音田島佳子、今藤長龍郎の各師に、ピアノを仲野真世、楽理を二橋潤一、トランペットを植木保彦、山本武雄の各師にそれぞれ師事。伝統の上に多様なジャンルの経験を重ね合せ、独自の奏法・音楽理論・指導法を展開。全国各地での演奏会、舞踊会や歌舞伎公演等に出演する一方、古典を基盤としつつも、即興演奏から作詞作曲も手がける三味線一挺による弾き語りライブ、他ジャンルとの共演、演劇作品への参加等幅広く活動中。

菊央雄司(歌・三絃)
古生田流箏曲、野川流三絃、上方系胡弓、平家琵琶演奏家。人間国宝故菊原初子の後継者菊原光治師に12歳で入門。上方系胡弓を菊津木昭師に師事。野川流三味線本手組歌及び古生田流箏組歌、両巻を伝受。長谷検校記念第6回全国邦楽コンクール最優秀賞、文化庁奨励賞、大阪舞台芸術新人賞、大阪市咲くやこの花賞、大阪文化祭奨励賞、日本伝統文化振興財団賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。 (公)当道音楽会会員、琴友会所属、平家語り研究会会員。「菊央雄司地歌の会」主宰。NHK文化センター西宮ガーデンズ教室講師、文楽研修生講師。

岡村慎太郎(歌・箏)
地歌箏曲演奏家。東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。東京藝術大学大学院音楽研究科修了。在学中宮中桃華楽堂にて御前演奏。三味線組歌、箏組歌を菊藤松雨師に師事し、2006年に両巻伝授。文化庁新進芸術家国内研修制度研修生。京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター共同研究員(2006~2007年)。第34回宮城会箏曲コンクール1位、第6回賢順記念箏曲コンクール奨励賞、第22回くまもと全国邦楽コンクール最優秀賞、文部科学大臣賞受賞。琴鶯会主宰。宮城会、森の会、日本三曲協会会員。箏組歌会同人。上智大学箏曲部講師。

開催概要



『木場大輔胡弓リサイタル2024』

開催期間: 2024年9月19日(水)
会場: 紀尾井小ホール(東京都千代田区紀尾井町6-5)

出演者:
木場大輔(胡弓・豪絃)
日原藤花維柯(歌・箏)
杵屋浅吉(三味線)
菊央雄司(歌・三絃)
岡村慎太郎(歌・箏)

スタッフ:
主催:木場大輔 胡弓の会

開催スケジュール:
2024年9月19日(木) 開場18:15 開演19:00

チケット料金:
【前売券】
一般:4,500円
学生:2,000円
(全席指定・税込)

【当日券】
5,000円
学生:2,000円
(全席指定・税込)

チケット購入: カンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社)にて発売中
http://confetti-web.com/kibadaisuke2024

公式ホームページ:
https://kotenkuukan.wixsite.com/kibadaisuke




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