ユニリタが特許取得!生成AIの安全利用を支える新技術

ユニリタが実現した生成AIの新たな安全利用

株式会社ユニリタは、生成AI連携オプションに関する特許（特許番号:第7662875号）を取得したことを発表しました。この特許は、企業や医療機関などの機密情報を安全に活用しつつ、高精度な回答を提供するための技術を基盤としています。特許の登録日は令和7年4月7日で、開発者は鈴木佑輔氏です。

特許技術のポイント

システムのセキュリティを確保

この特許により、機密情報が生成AI側に保存されることなく、社内のセキュリティに保護されたローカル環境やプライベートクラウドで安全にデータを活用できる仕組みが整いました。情報漏洩のリスクを最小限に抑えつつ、生成AIの回答精度を高める技術も備えており、業務上の信頼性が向上します。

情報漏洩防止のための技術

- データ管理の徹底: 機密情報は自社内のサーバーでのみ管理され、インターネットに出ることはありません。これにより、データの漏洩を防ぎます。
- 抽象化されたベクトル情報の利用: 実際の文章やファイルは送信せず、データを数学的に不可逆変換したベクトルだけを安全にクラウドに登録します。
- 必要な情報の選別: ユーザーの質問もベクトル化され、関連情報のみが社内から抽出され生成AIに提示されます。

回答精度向上のためのプロセス

生成AIによる回答には、その根拠も提示されます。その後、これらの情報を再度生成AIに再提示し、検証を行う仕組みが確立されています。この独自の検証プロセスにより、従来のAIでは実現できなかった高精度かつ信頼性の高い回答が提供されます。

技術の意義

この特許技術によって、生成AIの活用における「正しい回答」と「情報漏洩防止」が同時に実現できます。従来のAI活用の限界を超え、新たなビジネスモデルの創出にも寄与するでしょう。特に、企業や医療現場では、機密性の高いデータを扱ううえで、非常に重要な技術と言えます。

今後の展開

現在の「生成AI連携オプション」には、すでにこの特許技術が実装されています。ユニリタは、各種法人に対して保有する機密情報や非公開情報を安全に活用できる生成AIを提供し、業務の効率化やビジネスの変革を支援していく方針です。

Waha! Transformerについて

ユニリタが提供する「Waha! Transformer」は、国産ノーコードETLツールとして25年以上の実績を有します。メインフレームやクラウドデータベースなど、広範囲のシステムからデータを連携し、業務の自動化やデジタルトランスフォーメーション（DX）の推進を支援しています。

製品の詳細はこちらでご確認いただけます。