新プロジェクト始動
2025-03-18 10:32:00

森林資源の循環を促進する新たなプロジェクトが始動

東急電鉄が推進する「SOCIAL WOOD PROJECT」の新たな共創パートナーとして、株式会社ソマノベースとの協力を発表しました。この取り組みは、3月18日より池上線に位置する五反田駅、旗の台駅、千鳥町駅、蒲田駅で開始され、駅の周辺に苗木を育成することで「駅から始める未来の森づくり」を実現しようとしています。

このプロジェクトは、地域の環境意識を高め、森林資源の循環に寄与することを目的としています。具体的には、育てた苗木は約2年後に東京都多摩地区の森に植林される予定です。この試みは、関東エリアの駅での育苗としては初の試みであり、育成した苗木を地域の森に植えることは全国初の取り組みとなります。これにより、多様な生態系の保護や災害のリスク低減にもつながります。

今までに、東急電鉄は土地に根ざした木材利用に努め、多摩産材を使った駅施設の改修などを行ってきました。この取り組みは「木になるリニューアル」として知られ、利用する木材が地域の資源であることを強調しています。これからのプロジェクトでは、ソマノベースの「戻り苗」システムを利用して、150本以上の苗木を育成する計画が立てられています。

参加する駅員や関係者は、苗木育成を通じて地域の人々にも「木に対する良いこと」を知ってもらい、その成長を見守る機会をも提供することが期待されています。プロジェクトの推進には、地域住民の参加が不可欠であり、多くの人々が日常の行動を通じて森林への理解を深められるような工夫がなされています。

加えて、プロジェクトの背景には、2024年度からの中期事業戦略が掲げる「鉄道による環境・社会課題の解決」があります。鉄道事業を通じて脱炭素や循環型社会の実現を図りながら、多様な価値の創出を目指しています。

株式会社ソマノベースの社長である奥川季花氏は、森に対する人々の関わり方が変わってきたことを指摘し、私たちが日常の中でどのように森と関わり、育てることができるかを問いかけています。特に、土砂災害を防ぐためには地域の森を保つことの重要性を強調され、共同の取り組みを通じて「木との豊かな関係」を再構築することを目指しています。

「SOCIAL WOOD PROJECT」の理念には、木材の活用だけでなく、地域コミュニティの交流や教育機関との協働も含まれており、森林管理や地域振興のためにさまざまな視点からアプローチしています。プロジェクトを通じて、東急電鉄とソマノベースは、木材活用や森林保護に寄与する新たな社会システムを構築していく意向です。

このような新しい試みが、未来の森を育むためには不可欠であり、地域社会にとっても大変意味のある取り組みとなることでしょう。これからの進展にぜひ注目してほしいと思います。


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会社情報

会社名
東急株式会社
住所
東京都渋谷区南平台町5番6号
電話番号
03-3477-0109

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