絵本作家の登竜門 「MOE創作絵本グランプリ」
絵本作家を目指す人々にとっての名誉な舞台である「MOE創作絵本グランプリ」。毎年、実力派の新鋭むけに競技が行われ、受賞作品が後々まで名を馳せ続けています。今年2023年に輝いたグランプリ受賞作『おすしアイドル』は、著者である山崎由貴さんのデビュー作であり、早くも大きな注目を集めています。
グランプリ受賞作品の重版
このグランプリは、年に一度、絵本雑誌『月刊MOE』によって行われ、12月末に受賞作が発表されます。2023年度の受賞作は、すでに重版されるなど反響が大きく、2022年の受賞作『ベニーのみずたまぼうし』や、2021年の『からっぽのにくまん』も目前の話題となっています。
1.
『ポッポポーン』たまむらさちこ (2020年受賞)
- 手作りポップコーンの「たね」を植えた子供たち、驚きの出来事が待っている物語が描かれています。
2.
『からっぽのにくまん』まつながもえ (2021年受賞)
- からっぽのにくまんが中身を求めて旅をする、心暖まる冒険が展開されます。
3.
『ベニーのみずたまぼうし』しおみつさちか (2022年受賞)
- 森の帽子祭りの日、おどけた水玉帽子のベニーの物語です。
これらの作品は、書店での原画展、サイン会、さらには作家による講演会など、イベントが次々と行われ、映画や新聞でも取り上げられる注目の絵本たちとなっています。また、人気に押されて翻訳出版のオファーもあり、台湾や韓国の書店にも並び、国際的な関心を集めています。
『おすしアイドル』の成功
2023年にグランプリを受賞した『おすしアイドル』は、北海道出身の著者、山崎由貴さんにとってデビュー作となり、早くも地元でのサイン会が開催されるなど話題に。2024年にはオホーツク地方を巡る原画展が計画され、現地では地元メディアによってその様子が報じられています。特に美幌町では町長の表敬訪問もあり、それに続く出張授業なども行われ、地域からの期待が寄せられています。
未来の受賞作に期待
さて、次回の「MOE創作絵本グランプリ」の発表は、2024年の発行予定の『月刊MOE2月号』(12月27日発売)にて行われます。今年の受賞作品がどのようなものになるのか、多くの人が楽しみです。新鋭絵本作家の登場により、絵本の世界はこれからますます盛り上がりを見せていくことでしょう。
書店様へ
「白泉社SCRUM」の拡材注文で『ベニーのみずたまぼうし』の特製POPをぜひご利用ください。この秋に店頭にお洒落な展示を展開してみてはいかがでしょうか。特製POPは、しおみつさちか/白泉社による描き下ろしです。