ノーベル賞受賞者が高校で披露する特別講義の開催について

ノーベル賞受賞者特別講義の開催

埼玉県の所沢北高等学校にて、2025年に行われる「ノーベル・プライズ・ダイアログ東京」に関連する特別講義が開催されることが決定しました。この講義には、1997年にノーベル物理学賞を受賞したウィリアム・D・フィリップス教授が講師として招かれ、高校生たちに対して物理学の最前線を伝えます。日本の高等学校でノーベル賞受賞者による講義が実施されるのは、これが初めての試みです。

所沢北高等学校は、理数科を設置してから理数教育の拡充に努め、今年度からは文部科学省によるスーパーサイエンスハイスクール（SSH）に指定されています。同校は大学や研究機関との連携を強化し、高度な科学技術人材の育成に力を入れています。講義の開催は、生徒たちに探究心を喚起し、自らの目標を掲げる重要なきっかけとなることを目指しています。

講義内容と意義

先進的な科学技術を身近に感じられるこの特別講義は、生徒が自らの興味を深めるだけでなく、世界の科学界とのつながりを実感する貴重な機会です。フィリップス教授は「レーザー光による原子の冷却・トラップ法の開発」で知られ、その研究は物理学の発展に大きく寄与しています。生徒たちは、教授の研究やその背景について直接学ぶことで、理数教育の重要性を再確認することでしょう。