家計見直しの必要性と火災保険の重要性を解説する特集
新型コロナウイルス感染症の影響が日本経済に与えるダメージは深刻で、2021年の冬のボーナスは多くの企業で減額が見込まれています。特に、給与所得者の住民税や火災保険、地震保険について値上げが予定されており、家計に与える影響が懸念されています。ここでは、ファイナンシャルプランナー(FP)200名への調査結果を基に、家計見直しのポイントを紹介します。
2021年の家計減収予測
調査によると、2020年の一般家庭の年間家計収入は、前年と比較して平均12.8%の減少が予測され、7割を超えるFPが2021年もこの傾向が続くと見込んでいます。このような背景において、今後の生活における資金繰りの重要性が増しています。
今後の値上げが家計に与える影響
2021年1月以降に、最も影響を及ぼす予定の項目として、「住民税」が1位に、次いで「火災保険・地震保険」が挙げられています。特に住民税は、年収850万円以上の給与所得者に対する控除が引き下げられるため、負担が重くなる見込みです。火災保険の値上げは、最近の自然災害の増加に伴って保険料が引き上げられることが要因です。
火災保険の見直しが重要
FPの約9割が、自由に見直しが可能な火災保険の契約内容を確認・見直すことを推奨しています。特に重要なポイントは以下の3つです:
- - 建物・家財の補償範囲:住まいに関する補償内容が細かく設定されていないことが多く、各家庭の状況に応じた見直しが必要です。
- - 損害の補償金額:保険料はこの金額によって大きく変動するため、実際に生活再建に必要な金額を見極めることが重要です。
- - 自然災害による損害の補償:最近の自然災害の多発により、従来の想定ではカバーしきれないリスクがあります。
家計見直しポイント10ヵ条
FPから寄せられたアドバイスに基づき、家計の見直しポイントを以下にまとめます。
1.
内食増加で食費を節約:下味冷凍などし、自炊を心掛ける。
2.
消えもの出費の見直し:たばこやお酒の出費を減らす。
3.
通信費の見直し:プランを見直し、格安SIMも検討。
4.
サブスクリプション契約を整理:不要な契約は解約。
5.
キャッシュレス決済の活用:ポイントを効率的に貯める。
6.
「GoToトラベル」を活用:割引制度でお得にレジャー。
7.
電力会社の乗り換え:自由化を利用した見直し。
8.
教育費の見直し:必要に応じて習い事を見直す。
9.
副業で収入を増やす:新たな収入源を模索。
10.
火災保険の見直し:必要な補償を確保しつつ、保険料の無駄を省く。
こうした見直しを行うことで、少しでも家計を安定させる手助けとなることを願っています。