VML & Ogilvy Japanが新たな境地を開く
VML & Ogilvy Japanが手掛けた注目のプロジェクト『Edible Literature / 文菓子『走れメロス』』が、2024年のロンドン・インターナショナル・アワーズ (LIA) において、シルバー3つとブロンズ1つを受賞し、またアジア・デザイン・カンパニー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれました。このプロジェクトは、伝統的な和菓子を通じて太宰治の名作『走れメロス』の物語を五感で楽しむ試みです。
文菓子『走れメロス』の特徴
『文菓子『走れメロス』』は、京都の老舗菓子司である亀屋良長の協力のもと、文学と和菓子の融合を追求しました。具体的には、物語の中のキャラクターや情景を表現した4つの異なる和菓子が用意されており、これを食べ進めることで、物語の各シーンを体験できるようになっています。味わい、香り、見た目、さらには触感までもが文学作品に新たな命を吹き込む役割を果たしています。
VOJのクリエイティブ・ディレクターである倉田洋輔氏は、「文菓子『走れメロス』は、和菓子の職人技を若い人々に魅力的に伝えるためにデザインされた新しい体験です。日本の伝統を未来へ繋ぐことができたことを非常に嬉しく思います」と語ります。
LIAアワードの意義
LIAアワードは、広告業界において革新を促進するために創設されたヨーロッパ及びアジアで権威ある賞です。審査基準が厳格であることから、受賞はそのクリエイティブなな結果を世界に示すものとされています。今回の受賞は、VOJが持つ独自のビジョンとチームワークの成果を再確認させるもので、特に印象的です。
チーフ・クリエイティブ・オフィサーの有川泰志氏は、自社のクリエイティブな理念を強調し、「文菓子『走れメロス』プロジェクトは、和菓子の美しさと文学の深さを結びつけた成果であり、今後の文化の保存にも繋がる」と述べています。
さまざまな賞に輝く文菓子
『文菓子『走れメロス』』は、その後も2024年6月にフランスで開催されるカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルにおいて、ブロンズを受賞することが決定しました。このような受賞は、日本文化を世界に紹介する重要な手段であり、今後の展開が期待されます。
日本文化の未来を拓く
VML & Ogilvy Japanは、グローバルな視点でのビジネス成長を支援するために、コミュニケーション、ブランド体験、テクノロジーの融合を推進するエージェンシーです。『文菓子『走れメロス』』の成功は、彼らのビジョンが実現される一例であり、今後も日本の素晴らしい文化や伝統を新しい形で表現し続けることが求められます。
この取り組みにより、若者層からの関心を集め、伝統的な和菓子の魅力を新たに再発見されることを期待します。