Visual Bankが新たに展開する『Qlean Dataset』
AI開発が飛躍的に進化する中、Visual Bank株式会社がそのサポートを強化するために新たにリリースしたデータソリューション『Qlean Dataset(キュリンデータセット)』。今回は、その中でも特に注目される『多業種・多場面人物動画データセット』の提供を開始しました。このデータセットは、さまざまな環境やシチュエーションにおける人物の動作を収録した動画で構成されており、AI研究や商業利用に最適な素材をユーザーに提供します。
『多業種・多場面人物動画データセット』の特徴
この新たなデータセットには、なんと10,000件の動画データが含まれており、データ容量は約4TBに及びます。各動画は平均で5秒から20秒の長さで、多くの異なる業種やシーンを網羅しているため、AI開発者にとって非常に貴重なリソースとなるでしょう。さらに、データは通常のmovまたはmp4フォーマットで提供され、手軽に使用できる点も魅力です。
この動画データセットは特に行動認識やシーン理解に役立つものです。オフィス、飲食、家庭、屋外など、あらゆる業種での人物の行動を幅広く収集しているため、立つ、座る、歩く、会話するなど、日常の動作を幅広く学習できるのです。このデータを基に、異常検知AIや行動分類AIの構築も可能となり、スマートシティ、監視、小売分析など、多様な分野に応用することが期待されています。
感情・表情解析モデルの開発を支援
また、この動画データセットは感情や表情解析モデルのトレーニングにも理想的です。提供されるデータには、接客時や会話時など、感情が表出しやすいシーンが多く含まれているため、表情やジェスチャーを通じて感情を推定するAIの学習にも利用できます。リモート面談や接客支援、広告の効果測定など、様々な場面での人の反応を解析するプロジェクトに柔軟に対応することが可能です。
業務動作解析と人流モニタリングの可能性
さらに、収録された動画は業務動作解析や人流モニタリングAIの開発にも役立ちます。異なる職種の動作データを活用し、工場やオフィス、小売業界での業務プロセスを解析することが可能です。姿勢、動線、作業手順を解析することによって、業務の効率化や安全管理の向上を図るための情報を提供してくれます。
プライバシーに配慮したデータ利用
『Qlean Dataset』の特徴の一つは、すべてのデータに関して被写体から取得された同意書が存在し、プライバシーポリシーにも配慮されているため、安全に利用できることです。さらに、AIデータレシピという独自の提供形態を採用しており、迅速でROIを最大化できるようなデータ調達が可能です。実際に、『Qlean Dataset』が提供するデータは、すぐに利用可能なオリジナルデータで構成されているため、研究者や企業は初期投資を抑えつつ、必要なデータを簡単に取り入れることができます。
専門要件にも柔軟に対応
もし、データセットに必要な特定の情報が見当たらない場合でも、個別の要件に応じてデータの作成や構築が可能です。この柔軟さが、『Qlean Dataset』の大きな強みの一つと言えるでしょう。
アカデミア支援プログラムで知識を切り拓く
Visual Bankでは、アカデミア支援プログラムを導入し、大学や研究機関向けに無償でデータセットを提供しています。このプログラムは、研究機関が直面する「高品質かつ権利クリアな学習データが手に入らない」という課題に応えるもので、全80種類以上、50万点超の多様なデータを提供しています。これにより、研究活動を円滑に進めるためのサポートを行っています。
最後に
Visual Bank株式会社は、次世代型のデータインフラを構築することを目指しており、あらゆるデータの可能性を開放するというミッションのもと、AI開発支援を行っています。新たに登場した『Qlean Dataset』やそのアプローチは、今後のAI開発の新たな道を切り開くことになるでしょう。
詳細やお問い合わせは、
Qlean Dataset公式サイトからご確認ください。