KANA-L HOLDINGSとウェーブネットの合弁会社設立
2024年8月に、株式会社KANA-L HOLDINGSと台湾のIT広告代理店であるウェーブネットテクノロジージャパンが新たに合弁会社『WAVENET MARMOT JAPAN』を設立します。この新会社は、YouTube分析システム『MARMOT』を活用し、特に日本市場における視聴者の行動やニーズを深く理解することを目指しています。
合弁の背景
この合弁の発端は、2024年2月にWavenet Technologyの董事長である徐挺耀氏の日本訪問に遡ります。彼はKANA-L HOLDINGSに対して、YouTubeのマルチチャンネル分析や収益最大化を可能にするツールである『MARMOT』システムの利点を紹介しました。この対話を通じ、両社は日本市場におけるコンテンツ運営の最適化について共通の認識に至り、合弁会社の設立を決定したのです。
MARMOTシステムの役割
WAVENET MARMOT JAPANは、『MARMOT』システムを用いて以下の業務を展開します。
1. YouTuberの確保
2. YouTuberと取引する代理店・クライアントの確保
3. マーケティング、販売、プロモーション活動
この合弁会社を通じて、MARMOTシステムには数千のチャンネルが参加し、日本国内のオンライン視聴者を1000万人以上カバーすることが期待されています。
両社の役割
ウェーブネットテクノロジージャパンは台湾本社の『MARMOT』システムを提供します。一方、KANA-L HOLDINGSは必要な人的資源や事業所を提供することで、両社はYouTubeチャンネルを相互に運営し、シナジーを生み出すことを計画しています。`MARMOT`システムは、YouTubeエコシステムを最大限に活用するためのデータ分析を行い、オーディエンスの理解や内容施策の最適化を図ります。
wavenet technologyの特徴
ウェーブネットテクノロジーは、2010年の設立以来、台北、クアラルンプール、東京、北米にオフィスを構えるデジタルマーケティング企業です。AIをコア技術としており、リアルタイムなクロスメディアの広告最適化や監視を行っています。彼らの提供するマーケティングソリューションは、顧客に対して効果的な戦略を提示することができます。
KANA-L HOLDINGSの展望
KANA-L HOLDINGSグループは、エンターテインメント分野で3つの領域で事業展開しています。今回の合併により、グループの持つ資源を最大限に活かして、デジタルコンテンツへの需要に応えていく計画です。
今後の展開
新型コロナウイルスによる影響で、エンターテインメントのデジタルコンテンツへの需要が急増しています。KANA-L HOLDINGSは、この機会を捉え、その強みであるリアルコンテンツやマーケティング力を活用して、Wavenet Technologyの分析力を組み合わせることで、さらなる事業拡大を目指しています。
合弁会社『WAVENET MARMOT JAPAN』の設立は、両社にとって大きなビジョンの一環となり、今後のYouTube市場において風穴を開ける存在となることでしょう。