人生100年時代を見据えた抗老化医療シンポジウムが盛況裏に開催

2025年に大阪で開催される日本国際博覧会において、三井住友信託銀行が主催する「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマにしたシンポジウムが6月23日に行われました。シンポジウムの目的は、抗老化医療の最前線を紹介し、人生100年時代における可能性を探ることです。そして、当日は多くの参加者がオンラインで参加し、関心を寄せました。

シンポジウムのはじまり

このイベントは、取締役社長の大山一也氏のオープニングメッセージからスタートしました。大山氏は、日本において「人生100年」が「長生きリスク」と捉えられることがある中、長く生きることは豊かな未来を描くチャンスであると強調しました。これを受けて、老化・寿命研究の第一人者である今井眞一郎氏がモデレーターを務め、様々な分野の専門家が登壇しました。

ファイナンシャルウェルビーイングの重要性

シンポジウムの中で取り上げられたテーマの一つは、人生100年時代における「ファイナンシャルウェルビーイング」です。これは、経済的に安心な状態のもと、心身ともに健康であることが求められる時代を意味しています。経済的な安心は、長く働ける身体や判断力を保つ認知機能、医療費の負担を軽減する健康な身体によって支えられるのです。老化に関する研究を深めることは、個人の経済的選択肢を広げることにもつながります。

幸せな老後に向けたディスカッション

第2部では、参加者たちの前向きな姿勢が求められる中、日本人が「100歳まで生きること」に対してどう感じているかという調査結果が紹介されました。これを受け、バルジライ氏は健康と長寿の関係性についての研究結果を強調し、健やかな生活には経済的な利点もあることを伝えました。

さらに、メイヤー氏は個々の老化の進行度合いを知ることの重要性を説きました。国内における目覚ましい健康維持には、特に睡眠に関する理解と改善が不可欠であると柳沢氏が指摘しました。

今後の長寿社会において、老化を正しく理解し、適切な予防策を講じることが、充実した人生への第一歩となります。本シンポジウムはその重要性を再認識させる貴重な機会となりました。