全国の賃金伸び率の最新データ
株式会社フロッグが発表した「2025年6月度 都道府県別 賃金伸び率ランキング」が注目を集めています。この分析は、アルバイト・パート、派遣、正社員という3つの雇用形態に基づいており、全国の求人媒体から収集したデータを用いています。
調査の目的と方法
この調査は、2024年5月6日から2025年6月2日までの期間に掲載された求人情報を分析し、前月比での賃金の伸びを報告することで、各都道府県の賃金状況を把握することを目的としています。主要な求人媒体として、アルバイト・パートには「イーアイデム」「バイトル」「マイナビバイト」、派遣には「はたらこねっと」「エン派遣」、正社員には「doda」「type」「エン転職」「マイナビ転職」が利用されました。
各雇用形態の賃金データ
アルバイト・パート
アルバイト・パートの賃金が最も伸びたのは岐阜県で、前月比+3.11%となりました。続いて、和歌山県と三重県がそれぞれ+2.58%、+2.26%と続いています。一方、減少率が最も高かったのは茨城県で、-1.16%という結果でした。市町村単位での詳細を見てみると、岐阜県の賃金は特に塾講師の需要が高く、アクティブな市場が運営されています。
派遣
派遣業界では奈良県が最も賃金が伸び、前月比+3.18%を記録しました。この背景には高時給の介護系求人が多く、特定の企業が求人情報を出稿したことが影響しています。これに対し、派遣業界で最も減少したのは山形県で、-2.29%でした。全体的に派遣の賃金動向は地域によって幅があることが示されました。
正社員
正社員の分野では熊本県が+1.55%の増加率で1位。特にヘルスケア分野の需要増により、課長・部長クラスの求人が増えていることが影響しました。逆に、鹿児島県では-0.50%の減少が記録されています。
結論
今回のデータは、各都道府県の賃金がどう変化しているかを知る重要な指標です。特に地域ごとの雇用形態の違いが顕著に表れています。フロッグの提供するこの情報は人材市場の動向をより良く理解するために役立つでしょう。今後もこのようなデータが蓄積され、労働市場の透明性が高まることが期待されます。
フロッグについて
株式会社フロッグは、全国150以上の求人サイトから40億件以上のビッグデータを収集しており、求人データの分析を行っています。経済、景気の動向を把握するための有力なデータ源として、多様な業界に利用されています。
このように、最新のデータに基づいた賃金動向を知ることで、求職者も企業も効率的に行動できるでしょう。今後の賃金の動きに注目が集まる中、これらの情報は貴重な資料となること間違いありません。