人事職の裏事情:望まぬ配属でも7割がやりがいを実感
最近の調査によると、約6割の人事経験者が希望しない配属で仕事を開始していることが明らかになりました。しかし驚くべきことに、その中の70%を超える人々が、仕事に対してやりがいを感じていると答えています。この調査は、フリーランスと企業のマッチングサービスを提供する株式会社テックビズが行ったもので、全国の人事経験者500名を対象に実施されました。
調査の概要と背景
日本では、新卒一括採用が一般的で、入社後に配属が決まることがしばしばあります。これにより、多くの新入社員が自分の希望と異なる職務に就くことになります。特に5月の配属発表は、新卒社員にとって重要な転機となります。その結果、配属に対する満足度やキャリア形成への影響が問題視されています。
「配属ガチャ」という言葉が新たに使われるようになり、当人のキャリアや仕事への満足度に係る影響も注目を集めています。人事の職務は、企業の成長を支える重要な役割を担っていますが、希望通りの配属となるとは限りません。そんな中でも実務の中でやりがいを見出していく姿は興味深いと言わざるを得ません。
やりがいの実態
調査によれば、配属時に希望しなかった人のうち、約70.3%が「人事としての仕事にやりがいを感じている」と回答しています。具体的には「人や組織の成長に関与できる」という回答が55.7%を占め、続いて「経営に近い立場で影響を与えられる」(39.6%)、「幅広い業務経験が得られる」(34.6%)と続きました。この結果は、希望外の配属であっても、その職務を通じて自らのキャリアに対するポジティブな感情を持つ人が多いことを示しています。
将来に対する不安
一方で、過半数が今後も人事領域でキャリアを続けたいと希望していますが、3人に1人は具体的な将来像が見えていないと回答しました。これには「ロールモデルがいない」とか「自分のスキルが通用するのかわからない」といった理由が挙げられています。人事職は多様な業務を担っている一方、そのスキルの市場価値や自己成長のイメージを描きづらい状況があるのです。
フリーランスの視点
調査の中で興味深い点は、半数以上が「フリーランスという働き方がキャリアアップに繋がる」と認識しているにもかかわらず、実際にその選択肢を選んで踏み出した人は僅か5.5%であるということです。その理由としては、契約手続きや仕事の継続的な受注の不安などが挙げられています。このようなニーズに応えるサービスの提供が求められていることは明白です。
人事部門の人材不足
さらに、人事部門での人材不足感が76.4%に達しており、特に「組織開発」や「採用」領域でその傾向が見られます。専門性が要求される中で自らのスキルを評価しきれずにいる人事職は多く、需要と供給のミスマッチも見られます。これにより、企業外へとキャリアの選択肢が広がることが期待されています。
まとめ
テックビズの調査結果は、希望しない配属を受けながらもその中でやりがいを見いだす人事職の実情や、キャリア形成における不安定な状況を浮き彫りにしました。人事職の特徴的な悩みを解消し、今後のキャリア選択肢を広げるためには、必要な情報や人脈を確保することが重要です。人事職が社内外で新たなキャリアを描くためのきっかけとなるよう、テックビズは今後も多様な働き方についての情報を発信し続けることでしょう。