大阪・関西万博で見える未来の医療
2025年に開催予定の大阪・関西万博では、最先端のテクノロジーが集結します。その中でも特に注目を集めているのが、株式会社fcuroが開発した「全身検索型画像診断AI ERATS」です。これは、救急現場において撮影される膨大なCT画像を解析し、迅速かつ正確な診断をサポートするAI技術です。
フィールドから生まれた救命技術
fcuroのCEO岡田直己氏は、「技術の力で救命を」という理念のもと、医療現場に即した技術開発に取り組んできたと語ります。ERATSは、救急医療における多くの課題に焦点を当て、実際の現場で使用されるデータに基づいて開発されました。このAIは、救急現場での数百から千枚以上の全身CT画像を迅速に処理し、病変を特定することで医師の意思決定をサポートします。
AIの実装と未来展望
これまでERATSは限られた医療機関で研究目的に利用されてきましたが、今回の社会実装フェーズに突入したことで、今後はより広範囲にわたる医療機関での導入と検証が進められます。つまり、この技術は今後多くの救急医療現場で利用され、実際の救命活動に寄与することが期待されています。
万博での展示と体験
大阪・関西万博では、fcuroが「リボーンチャレンジ」エリアにブースを設け、ERATSのデモを実施します。展示期間は2025年6月24日から30日までです。この機会に多くの人々が新しい技術に触れ、未来の医療のあり方を体感できることでしょう。
来場者は、この画期的なAI技術がどのように医療現場で役立つのかを目にすることができ、この技術がもたらす未来の医療の形を考える良いチャンスです。
fcuroについて
fcuroは、医療AIの開発や提供に加えて、医療システムの開発、人材育成を行う企業です。公式ウェブサイト(https://fcuro.com)では、同社の取り組みやサービスについて詳しい情報が掲載されています。
今後のERATSの進展とともに、医療の未来に対する希望が広がることを期待しています。