シーバイエス株式会社(本社:横浜)は、持続可能な社会の実現に向けた最新のマシン『パイルリセッター3®』を2025年2月に発売すると発表しました。この製品は、汚れたタイルカーペットを再生洗浄することで、その寿命を延ばし、環境への負荷を軽減しつつコスト削減にも貢献します。タイルカーペットが汚れたために廃棄されることが多い現状に対抗し、多くの場合再利用が可能であることを日常生活や業務で意識してもらうことが狙いです。
新しい洗浄技術が搭載されている『パイルリセッター3®』は、革新的なシリンダーブラシを採用しています。このブラシは、汚れを効果的に除去し、タイルカーペットのパイルの目立て効果を高めることができます。さらに、洗浄スピードの可変機能により、洗浄プロセスの効率を従来の20%向上させることができ、時間あたり最大120枚のタイルカーペットを処理することが可能です。
この製品のもうひとつの特徴は、最適な配置がなされた散水スプレーです。これにより洗浄力とリンス効果が最大化され、効率的かつ効果的な洗浄が実現します。また、ユーザーはブラシ圧調整などの煩雑な作業を行う必要がなく、誰でも簡単に操作できる設計になっています。耐久性においても、全体がステンレス製であるため、錆びにくく長期間にわたって使用できるという利点があります。
『パイルリセッター3®』の導入による経済効果は驚くべきものです。年間およそ2,000万㎡に相当する廃棄カーペットの新品張り替えコストは、通常1,200億円に達しますが、再生洗浄を通じて約600億円に削減可能であることが示されています。これにより、年間10万トンの廃棄物の削減が期待され、CO2排出量も18万トン減少する見込みです。さらに、簡単に操作できる設計により、障がい者や高齢者の雇用創出を支援し、持続可能な社会の実現がさらに進むことが期待されています。
加えて、グリーン購入法「役務」登録を受けたサービスを通じて、再生洗浄サービス(リセッターサービス)を環境報告書に記載できるメリットもあります。これにより、顧客企業のSDGs活動の後押しを図ります。
『パイルリセッター3®』のターゲット市場は、タイルカーペットが使用されているすべての施設です。オフィスや商業施設、飲食店等、多種多様な場所での適用が可能で、それぞれの衛生管理に貢献します。施設の管理者にとっては、効率とコストの両面で優れた選択肢となるでしょう。
この新製品は、単なる掃除機能を見直すだけでなく、持続可能な社会を目指す上での新たなキーポイントとなりそうです。シーバイエスの『パイルリセッター3®』は、未来の環境問題解決に寄与する重要な一歩になること間違いありません。