日中健康保険提携
2018-11-06 13:14:22

新たな健康保険システム、日中連携で未来の医療を変革

日中共同開発の健康保険システムが始動



近年、がんや糖尿病、認知症といった生活習慣病が世界各地で増加しており、特に人口の多い中国ではその問題が深刻です。これを受けて、日本のヘルスケアベンチャーである株式会社メディシンクと中国のSSTK Biotechが手を組み、次世代の健康増進型保険システムを共同開発することが決まりました。発表は、中国杭州市で開催された「World Health Conference 2018」で行われ、両社の理念が共有される形で進展しました。

健康を支える新たなアプローチ



アメリカ型医療のアプローチに依存するのではなく、病気になる前の予防医療へとシフトする流れが進んでおり、いわゆる「病気を治す医療」から「病気にならないための医療」に焦点が移っています。両社は、この新しい流れに対し、技術とアイデアを融合させ、効果的な健康増進ツールを提供することを目指しています。

具体的なサービス内容



新システムでは、ユーザーがウェアラブルデバイスを用いて健康行動を記録し、健康に関する商品やサービスを提供するマーケットプレイスを構築します。ユーザーは自らの健康データに基づいたカスタマイズされたショッピング体験ができるほか、エビデンスに基づいた健康商品を取り扱うことができます。さらに、ヘルスリテラシーを向上させるためのeラーニング機能も追加されており、ユーザーは健康についての知識を深めることができます。

このサービスは、特に中間所得層以上の3億人をターゲットにしており、健康的な生活を送ることによって得られるポイントを付与することで、ユーザーの健康に対する意識を高め、消費行動を促進します。これにより、健康管理の重要性を認識してもらい、より多くの人々が健康的なライフスタイルを実現できるようサポートします。

提携の目的と今後の展望



具体的な提携内容としては、以下の3点が挙げられます。

1. 主力商品の相互展開:両社がそれぞれの国で得意な商品を展開し、利点をシェアする。
2. 革新的な予防ビジネスの共同開発:次世代型健康保険システムの構築やそれに伴うビジネスモデルの開発を進める。
3. 日中を中心とした健康関連事業ネットワークの構築:両社がハブとなり、各種の健康ビジネスを展開する。

このプロジェクトの実現に向けて、両社は順次具体化を進めており、来年以降には実際のサービス提供が始まる見込みです。

株式会社メディシンクの取り組み



メディシンクは2006年に設立され、エンターテインメント性を持たせた健康管理、すなわち「メディテインメント®」の概念を掲げてきました。早くから健康行動に対するポイント付与や保険割引制度を導入し、地域に根ざした健康管理推進を行っています。特に千葉県柏市での国家プロジェクトへの参画を通じて、その理念を具体化してきました。

SSTK Biotechの特徴



一方、SSTK Biotechは、スウェーデンのカロリンスカ研究所と提携し、細胞増殖のバイオマーカー「TK-1」に関連する研究開発を行ってきました。この研究により生活習慣病やがんの早期発見のためのシステムが構築され、多くの臨床試験で実績を上げています。両社の共同開発によって、さらなる医療の進展が期待されます。

今後、日中の協力体制が強化され、先進的な健康増進型保険システムが実現することにより、さらなる健康長寿社会の実現に向けた一歩となります。

会社情報

会社名
株式会社メディシンク
住所
東京都港区高輪3-13-3シナガワグース4F
電話番号

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