新依存症教材公開
2025-11-05 10:50:22

静岡大学が開発した新しい依存症予防教材が全国で公開

静岡大学の新しい依存症予防教材の概要



静岡県警人身安全少年課の協力を得て、国立大学法人静岡大学教育学部の塩田研究室が新たに開発した「いろいろな依存について考えてみよう」という教材が、11月より全国で無料公開されます。この教材は、近年問題視されているSNSやゲーム依存をはじめとしたさまざまな依存症の予防を目的としています。

依存問題の背景



SNSやゲームは、特に若者にとって身近な存在であり、これらの依存は社会的な課題となっています。さらに、薬物やギャンブル、アルコール、喫煙の依存も若年層で深刻な問題として浮上しています。これまでの教育では、その危険性を伝えることに重点が置かれ、生徒にとって「自分とは無関係な話」と捉えられがちでした。そのため、真の理解を促すことが難しい状況でした。

新教材の特徴



この新しい教材では、生徒たちが主役として依存について考えることができるよう工夫されています。まず、授業は「やめようと思ってもやめられない行動」といった選択肢からの導入ワークを行い、その後で「依存症とは何か」という理解を深める基礎パートに進みます。また、テーマとしては、薬物、ギャンブル、インターネットとゲーム、アルコール、ニコチンの五つが提供されており、生徒たちは興味のあるテーマを選んで学ぶことが可能です。

各テーマにおいては、「いつ」「どこで」「誰に」「どのように」「なぜ」といった質問を通じて、実際の体験を想像しながら考える流れが設計されています。これにより、生徒が自分の生活と結び付けて深く考える機会を提供し、理解を深める目的があります。

教材の利用方法



この教材は、静岡大学教育学部塩田研究室の公式ウェブサイトから自由にダウンロードが可能です。教育や警察関係者は、全国どこでもこの教材を利用して、依存症予防の啓発活動を行うことができます。教材の内容は、具体的で実生活に関連性の高い事例を意識しており、生徒に寄り添った内容となっています。

公開授業の実施



これに関連して、11月17日(月)には伊東市立大池小学校において公開授業が行われます。この授業では、教材の内容を実際に使って授業を進行する様子が公開され、報道関係者にも取材の機会が提供されます。授業開始前には、開発に至った経緯や教材のポイントについても説明が行われる予定です。

公開授業のスケジュール


1. 10:45 - 報道関係者受付開始
2. 11:00 - 趣旨説明(静岡大学教育学部 准教授 塩田真吾、静岡県警本部人身安全少年課)
3. 11:15 - 報道関係者教室への移動
4. 11:25 - 公開授業実施(授業者:大池小教諭、警察職員)
5. 12:10 - 教員・児童へのインタビュー(予定)
6. 12:30 - 質疑応答
7. 12:45 - 終了

報道関係者の方々には、取材申し込みを11月15日までにするようお願いされています。申込みには、貴社名、担当者名、参加人数、連絡先を記載する必要があります。

まとめ



塩田研究室と静岡県警が連携して開発されたこの依存症予防教材は、教育の現場での利用を通じて、今後の若者たちの健全な成長を促進することを目指しています。教材の無料公開は、全国の教育関係者や警察との連携を深め、さらなる安全社会の実現に寄与することでしょう。


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会社情報

会社名
国立大学法人 静岡大学
住所
静岡県静岡市駿河区大谷836
電話番号
054-237-1111

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