電通総研がちゅうぎんフィナンシャルグループの新CRM・SFAシステムを構築

新CRMとSFAシステム構築の背景

テクノロジーの進化に伴い、顧客のニーズは多様化しています。そのため、ちゅうぎんフィナンシャルグループでは、顧客への対応力を高め、持続的な収益の向上を実現するために新たな営業のフレームワークを構築することが求められていました。91

電通総研は、これを実現するために新CRM（顧客関係管理）およびSFA（営業支援システム）の導入を決定しました。同社は多くのシステムベンダーを比較し、Salesforceが提供する「Agentforce Financial Services」を採用しました。この選定にあたっては、地域金融機関向けの豊富な業務知見と実績を兼ね備えた電通総研が、構築パートナーとして選ばれたことが大きな要因です。

新システムの特徴

1. 営業体制の強化

新しいCRMとSFAシステムは、顧客データを一元管理し、すべての担当者が高品質な営業活動を行える環境を整えます。顧客の資産状況や取引履歴を分析することで、新たな営業機会を発見し、担当者に通知します。特に、レコメンド機能や標準化された営業アクションが導入されていますので、経験の少ないスタッフでも質の高い営業が可能になることが期待されています。

2. 業務特化型の機能と拡張性

「Agentforce Financial Services」は、金融業界に特化して開発されているため、定期的なアップデートが行われ、常に最適化された機能を使用することが可能です。その上、ノーコードやローコード環境を提供しているため、特別なプログラミングスキルがなくとも、業務に沿ったシステムのカスタマイズが容易に行えます。これにより、開発にかかるコストや時間も削減されるでしょう。

3. 情報共有の促進

ちゅうぎんフィナンシャルグループ各社が共通の顧客データベースを利用することにより、営業活動に必要な情報の共有が促進されます。この結果、チーム内での協力がスムーズになり、顧客ニーズへの迅速な対応が可能となります。