タケヤリの特別リュック
2018-09-13 09:45:33
創業130周年のタケヤリが手がける特別な帆布ビジネスリュック
創業130周年を迎えたタケヤリの挑戦
岡山県倉敷市に位置する帆布の老舗、タケヤリが創業130周年を迎えるにあたり、特別企画として「ものづくりに関わる人」のためのビジネスリュックの開発を発表しました。このプロジェクトは、職人技術をもとに「こんなバッグがあったらいいな」という声を反映した高機能な帆布リュックの実現を目指しています。
職人が支えるものづくり
タケヤリの工場には、アパレル業界や建設業など、ものづくりに関わる多くの人々が訪れます。彼らは素材やデザインに強い関心を持ち、特に「A3サイズの図面を持ち運べるバッグが欲しい」「シンプルで機能的なビジネスバッグがないか」といった悩みの声が寄せられています。これらのニーズに応えるために、タケヤリは新たなビジネス帆布リュックの開発に取り組みました。
新しいビジネスリュックの特徴
今回開発されたビジネスリュックは、A3ファイルをしっかり収納できるよう、大きめの設計がされています。一般的なビジネスバッグよりも大きいサイズながら、外装はシンプルで、スッキリとしたデザインに仕上げられています。また、内装にはパソコン用のポケットや小物類を整理できる仕分けポケットが多数配置されており、使い勝手も重視されています。
タイガー帆布の強み
このリュックに使用されている「タイガー帆布」は、自衛隊のテントやトラックの幌にも使われる強力なパラフィン加工が施された生地です。撥水効果が高く、雨の日でも安心して使用できるのが特徴です。高密度の9号帆布にこの加工を施し、丈夫さと使いやすさが両立しています。この生地は最初は硬く感じるかもしれませんが、使い込むうちに柔らかな風合いに変化し、経年変化の楽しさも提供します。
縫製技術の高さ
このリュックの縫製は、日本のカバンの産地として名高い豊岡で行われています。厳しい技術力が求められますが、タケヤリは独自の設備を整えることで、厚手の帆布を巧みに縫い上げることに成功しました。
職人の手で生まれる高品質
タケヤリの帆布は、4、50年前にベルギーから輸入したシャトル織機「ピカノール」を使用して職人によって織られています。この織機は現在では生産が終了しており、大変貴重です。ゆっくりとした速度で織られることで、風合いが豊かな生地に仕上がります。熟練の職人は織り上がった生地に目を光らせ、品質を確保しています。
シンプルでありながら機能的
新たに誕生したビジネスリュックは、A3サイズのファイルが入る広々とした内部と、シンプルなデザインが特徴です。ビジネスシーンはもちろん、カジュアルなスタイルにもマッチし、多様な用途に使えるアイテムとなっています。
タケヤリの歴史
タケヤリは明治21年(1888年)に創業し、倉敷市で日本の帆布の半分以上を生産しています。その歴史は、登山用リュックや産業資材にまで広がり、多くの人々の生活に寄り添い続けてきました。職人の手による品質の確保により、「帆布といえばタケヤリ」との呼び名は、今もなお耳にします。
これからもタケヤリは、最高品質の帆布を提供し続け、さらに多くの人々に愛される製品を創出していくことでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社タケヤリ
- 住所
- 岡山県倉敷市曽原414番地
- 電話番号
-
086-485-1111