京都伝統産業ミュージアムでの新しい展示
京都伝統産業ミュージアムが来る2024年の10月に新しい展示コーナー「Tradition Meets Today」を刷新し、さらに多くの作品を紹介します。この新たなコーナーは、京都の伝統工芸技術を現代の目で再解釈し、訪れる人々に新たな感動をもたらすことを目的としています。
展示のコンセプト
「Tradition Meets Today」は、単なる伝統の再現ではなく、現代の技術やデザインと融合した革新的な作品を展示します。異なる業種や分野とのコラボレーションによって生まれた作品群は、伝統工芸がいかにして変化し得るのかを示しています。特に、展示される作品は新たな素材や技術を取り入れたもので、観覧者は伝統的な技術の魅力を再発見できる内容となっています。
特集される作品
珈道十職人による「コーヒーセレモニー」
日本の茶道具からインスパイアを受けた「コーヒーセレモニー」は、竹や木、石、土、ガラス、繊維など様々な素材を使用したコーヒーツールです。これにより素材の美しさだけでなく、日本の伝統技術の価値も改めて認識されることでしょう。
KYOTO LeatherWatch Collection Case
KYOTO Leatherでは、京友禅や西陣織と国内有数のレザー産地である姫路のタンナーが協力し、持続可能なレザー製品の開発を進めています。この時計コレクションケースは、京都・西陣の職人が手掛けた箔加工が施されており、現代的なデザインと伝統技術が見事に融合しています。
COCOOKOMLAの漆器
伝統的な漆塗りを用い、軽量かつ丈夫な「KOMLA」は、使用後に洗える再利用可能な紙コップです。紙に漆を塗る技術は、古くから着物生地などの型紙の補強材として利用されてきた由緒ある技術に基づいています。
mushco × ㈱塩見団扇によるコラボ製品
この特別な製品は、伝統的な京うちわとマッシュルームスキンという新素材を組み合わせています。持続可能な素材を用いることで、日本の文化を守り、未来へ繋げる役割を果たします。
その他の出展
- - 楽芸工房の「nobegane tone #17陶仙窯」
- - 錺金具竹内の「錺之-KAZARINO-」バングル
- - 民谷螺鈿によるラグジュアリーブランドとの協業
これらの作品は、京都の職人たちが持つ「不易流行」と「温故知新」の精神を体現したものです。古い技術と新しいアイデアが融合することで、現代のニーズを満たす新たな表現が生まれています。展示を通して、感性を磨き、未来の創造の一助となることを願っています。
展示の詳細
- - 期間: 2024年10月1日~2025年1月19日(予定)
- - 会場: 京都伝統産業ミュージアム 企画展示室(〒606-8343 京都市左京区岡崎成勝寺町9-1)
- - 開館時間: 10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
- - 観覧料:
- 一般: 500円(20名以上の団体は400円)
- 小中高生: 400円(20名以上の団体は300円)
- 未就学児: 無料
- 京都市内在住の70歳以上: 無料(証明書要)
ぜひこの機会に、伝統と現代が織りなす新しいアートに触れてみてください。