RS Technologies、バナジウムレドックスフロー電池電解液製造子会社「株式会社LEシステム」設立
株式会社RS Technologies(東証プライム:3445)は、2023年10月18日、バナジウムレドックスフローバッテリー(VRFB)用電解液製造事業を担う子会社「株式会社LEシステム」を設立したと発表しました。
VRFB市場の成長と新会社の役割
近年、再生可能エネルギーの普及拡大に伴い、長時間・高耐久性の蓄電システムへの需要が高まっています。VRFBは、そのニーズに応える次世代蓄電池として注目を集めています。VRFBは、正極と負極の間に電解液を循環させることで充放電を行う仕組みで、リチウムイオン電池に比べて安全性が高く、長寿命であることが特徴です。
新会社「株式会社LEシステム」は、福岡県久留米市に拠点を置く旧LEシステム株式会社の事業を継承し、VRFB用電解液の製造・販売を展開します。旧LEシステム社は、長年にわたる研究開発で培ってきた確かな技術力を持つ、国内VRFB用電解液製造のパイオニア的存在です。
RS Technologiesは、今回の新会社設立を、環境問題への取り組みと持続可能な社会への貢献という企業理念に基づいた新たな事業展開と位置づけています。
VRFBの優位性
VRFBは、リチウムイオン電池と比較して以下の優位性を持っています。
安全性: リチウムイオン電池に比べて発火や爆発のリスクが低い。
自由度: 充放電のサイクルや容量を柔軟に調整できる。
長寿命: 長期間にわたって安定した性能を維持できる。
コスト: 長期的な運用コストを抑えることができる可能性がある。
非同期連携: 発電設備との連携が容易である。
これらの特性から、VRFBはスマートシティやスマートグリッドの構築において重要な役割を果たすと期待されています。
新会社概要
会社名: 株式会社LEシステム
所在地: 東京都品川区大井町1-47-1 NTビル(株式会社RS Technologies内)
代表者: 方永義(RS Technologies代表取締役と兼任)
設立: 2023年10月13日
事業内容: VRFB用電解液の研究開発、製造、販売
今後の展望
RS Technologiesは、新会社「株式会社LEシステム」を通じて、VRFB市場の成長に貢献し、持続可能な社会の実現に貢献していくことを目指しています。今後の動向に注目が集まります。
問い合わせ先
株式会社RS Technologies 経営企画室 田中 利朗
TEL:03-5709-7685
e-mail:
[email protected]